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職場で無視、仕事を教えない…「会話拒否ハラスメント」の実態

学び

職場の人間関係はさまざまだが…

職場 ブラック

 職場の人間関係では特殊なケースも存在します。例えば、以前にパワハラ、セクハラがあったため、行為者側は会社から被害者に接触しないように言われている。被害者側は行為者に接触しないように言われているなどのケースはよくあることです。

 他には業務上、本来関わらない人のケースです。部署が違う、連携して業務をする部署ではない人とは、何か相談事はあるかも知れませんが、その他は雑談やプライベートの会話が中心になると思いますので、無理に話をしなければならないことはありません。

 ただし、話をする必要がないからといっても、意図的に無視する態度で相手を傷つける行為はハラスメントに該当します

会話拒否ハラスメント、周囲にはわかる

 長い時間、職場の人と一緒にいると、良い意味でも悪い意味でも慣れが出てきます。安心の距離感が生まれてきます。そうなると、素の自分が出やすくなり、我が強くなり、いつの間にか周囲への配慮が欠け、人の気持ちが見えなくなってきます。

 会話拒否ハラスメントにしても、長い時間一緒にいる周囲の人たちは、上司の特徴も慣れから理解していますので、他の人への対応はどうか?など独自に検証して、わざと無視しているのかは、だいたいわかるものです。

 業務上、必要な会話にもかかわらず、好き嫌いで拒否することは会話拒否ハラスメントに該当しますので注意しましょう

<TEXT/ハラスメント専門家 村嵜 要>

1983年、大阪府出身。ハラスメント専門家。会社員時代にパワハラを受けた経験があり、パワハラ撲滅を目指して2019年2月に「日本ハラスメント協会」を設立。年間50社からパワハラ加害者(行為者)研修の依頼を受け、パワハラ加害者50人を更生に導く。
Twitter:@murasaki_kaname

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