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日本のネットショップ、大半は全く売れてない。ECの成長をはばむ“おじさん経営者”の壁

ビジネス

それでも日本のEC市場は伸び続ける

アリババ

©Bigtunaonline

 ECニーズの拡大によって、日本では配達員不足などの物流問題がある。一方、中国のEC最大手でもある「アリババグループ」は、自動運転トラックの開発に参入したことで話題になった。

「日本でも物流はよくなると思います。高速道路の隅のレーンで自動運転できるようなトラックがたくさん走れば、物流コストが下がってきます。物流は必ずDX化(デジタル技術を浸透させてよりよくする)されてくるはずです。中国ではすでに始めているので、日本も5年後くらいに統一化されるのではないでしょうか

 なぜかというと、経営層やユーザーの世代交代があるからです。将来的には、ほぼ100%オンライン化されると思います。今からおよそ30年後が日本のEC市場のピークになるのではないでしょうか?」

95%もの自社ECサイトが売れていない

 また、EC業界メディア「eccLab」によると、日本の自社ECサイトの数は2013年の時点で約116万件だったが、2021年は約250万件と大幅に増えている。そのうち6割がECサイト、残りの4割を占めているのがAmazonや楽天市場などの大手モールだと発表した。

「ネットショップの数は増えたのですが、実はほとんどがまったく売れていない状態です。95%の自社ECサイトの売上がほぼ0です。これは今に始まったことではなく、2013年くらいからずっとこの状態でした」

 そのなかで「売れる自社ECサイト」を作るにはどうしたらよいのだろう。

「SNSで地道に配信する方法もありますが、それだと時間がかかります。お客さんが求めるものを作るためには、まず広告が必要です。また検索でヒットしやすいようにSEO対策もやったほうがベターです。また、トップページから入ったときに、最短で商品ページまで辿り着くのがベストです。商品ページでは写真が美しく、商品のスペックが一目わかるようなページにすることが大切です」

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