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眠れないのはストレスのせい?「不眠の改善策」を専門医に聞いた

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ストレスや心配事で眠れない人は日記を

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 不眠症は通院による薬の服用やカウンセリングが一般的な治療法であるが、生活習慣の改善による効果も見られる。

 坂野氏は「具体的に下記の生活習慣を心がけることが大事」だと言う。通院するほどの症状はない人は、生活習慣の改善を心がけてみてはいかがだろうか。

【不眠症の改善につながる具体的な習慣例】
・定期的な運動
・アルコール、カフェイン、ニコチンを寝る前に摂取しない
・起床時間を一定にする
・昼寝を制限する
・寝る前にリラックスする時間を取り入れる
・眠気が出るまで布団に入らない
・布団に入っても20~30分寝付けないときは1回起きる
・ベッドは寝るために使う
・適度な温度、暗さ、静寂さのある部屋にする
・(不安やストレスがある人は)就寝前に不安やストレスの内容を日記に書き留めておく
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 不眠症は多くの日本人が発症しているからこそ、生活習慣の乱れも大きな要因のひとつだ。また、発症しやすく、一度克服した患者のうち約4割が再発したというデータもある。

 だからこそ生活習慣の改善、日常生活内でのストレスや心配事の原因を突き詰めるなど、うまく付き合うことから始めるべきかもしれない。

<取材・文/佐藤隼秀>

【坂野真理】
日本医科大学医学部卒業。児童精神科分野を中心に診療。2015年より東京大学医学部附属病院こころの発達診療部。2016年より英国キングスカレッジロンドンのInstitute of Psychiatry, Psychology & Neuroscienceに1年間留学し、修士号取得。2018年5月に虹の森クリニックを開業。2020年には英国ロンドンに虹の森センターロンドンを開設

1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬

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