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偏差値30台からケンブリッジ大に。No.1ビジネス本著者が教える「すぐやる人」になる術

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塚本さんに聞く「すぐやる人」になる術

――今は、テレワーク中心の働き方にシフトしている中で、自分のテンションを上げてすぐやる人になりたいと感じている人が増えているように思います。塚本さんは「すぐやる人」というイメージがありますが、ご自身ではどう思われますか?

塚本亮(以下、塚本):私自身は自分が「すぐやる人」だとは思っていなかったですね。でも、明日香出版社さんが「すぐやる人」というテーマで本を作ろうと思ったときに、私のことを思い出してくださったそうで。それはすごく光栄なことでした。

 でも、私にももちろんやりたいときとやりたくないときがあるわけです。だからこの本を執筆するとき、どうしたらやりたくないときにも「すぐやる人」になれるかを実験しながら書こうと思いました。たとえば、ダイエットのために通っているジムに、行きたいときと行きたくないときを比べ、どうしたら行きたくないときにも行けるのかを考えました。

 大学院で研究していた心理学への結びつきも考えていくうちに、自分の行動についても見直すことができました。自分を動かす「仕組み」があれば、意思の強さは関係ないということですね。

――「やれない人」はやる気が出ないのは自分の意志が弱いからだ、自分はダメなんだ、とマインドを理由にしがちだと思います。でも、問題はそこではないということですね。

塚本:私自身も、かつて全然「やれない人」だったんです。自分なんてどうせダメだと思っていて、勉強も大嫌いでした。そんな私が、今では自ら勉強し、さまざまことをどんどん進めていけるようになりました。つまり、「自分にはできない」と思っていたのは、自分で自分に蓋をしていただけだったんです。できる環境さえ整えることができれば、誰だってできるようになるはずです。だから、このような提案をする本を作りました。

――きっとそこが多くの人に刺さったポイントですね。

塚本:自分ではまったく予想ができていなかったことなのですが、たくさんの人に読んでいただけているんだという実感がじわじわ湧いてきました。

「すぐやる人」になるための3箇条

塚本亮

塚本亮さん

――本書が出版されてから4年が経ちました。ここで改めて、塚本さんにすぐやる人になるための3箇条を聞きたいです。

塚本:1つめは「1人でやらない(人を巻き込む)」ということです。なんでもそうですが、1人でやろうとすると、ついやらない理由を探してしまいがちです。でも、仲間が「いっしょにやろうよ」と引っ張っていってくれれば、面倒になってしまったときでも行動を起こすことができます。

 僕はジムを続けるために、お気に入りのトレーナーさんがいるときをねらって行くようにしているんです。そうすると、おしゃべりという別の目的ができて、行く理由を増やすことができます。

 初めてやらなければいけない案件が来て、どうしたらいいのかわからないときだったら、詳しい人に「教えてもらえませんか」とためらわずに聞いてしまいます。返事がきたら、もうその時点で1人ではなくなって、やらないといけない理由ができますよね。なんでも1人でやらないといけないと思ってしまうと、気分の乗らない日は絶対に発生します。だから、早い段階で人を巻き込んでしまうのがおすすめです。

すぐやる人」と「やれない人」の習慣

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