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子どもの飛び跳ね、落下音…「隣人トラブルの対処法」を専門家に聞く

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音の発生源を特定するには

マンションの「音のトラブル」を解決する本

『マンションの「音のトラブル」を解決する本 』(井上勝夫、あさ出版)

 どこから音が出ているかを調べるのは難しいことですが、固体音の場合でも、発生源付近の音が大きくなりますので、だいたいの場所は特定できるかもしれません。ただし振動計測など、あまり踏み込んだ測定をすると、盗聴と勘違いされかねないので、素人の方にはあまりおすすめしません。

 音が出ている方向をアバウトに知りたいのなら、筒状のもの、またはメガホンを天井や壁に当て、一番大きく音が聞こえる場所をさぐっていくと、「どうやらリビングよりキッチンのほうが音が大きい」とか「お風呂場のほうから聞こえる」といったおおよその場所がわかります。

 場所の見当がつくと、音源の推測もしやすくなります。「洗面所で聞こえているから、洗濯機かな」とか「キッチンで聞こえるから、ミキサーかも」と推測できるわけです。音の種類が特定できれば、発生している箇所もかなり限定できるのではないでしょうか

<TEXT/井上勝夫 一級建築士>

1950 年埼玉県生まれ。日本大学大学院理工学研究科建築学専攻修了。2020年日本大学名誉教授。工学博士。一級建築士。日本音響材料協会理事。住宅関連の音・振動環境の対策や研究の第一人者であリ、専門家としてテレビ出演や新聞、雑誌の執筆も多数行っている

マンションの「音のトラブル」を解決する本

マンションの「音のトラブル」を解決する本

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