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一目でわかるスライドとは?パワポでのデータビジュアライゼーションの極意【20代で年収1,000万円超を目指す人向け、伝わる資料作成講座シリーズVol.4】

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一目でわかるスライドとは?パワポでのデータビジュアライゼーションの極意【20代で年収1,000万円超を目指す人向け、伝わる資料作成講座シリーズVol.4】

若手のビジネスパーソンの皆様はもちろん、新社会人の方もPowerPoint(パワポ)で資料を作成して、社内や社外の人にプレゼンをする機会は多いのではないでしょうか。プレゼンはプロジェクトやものごとを推進していくためのコミュニケーションツールとして極めて重要ではあるものの、プレゼンを自分の武器にしている人は少ないようです。

本記事では、世界中の戦略コンサルティングファームが愛用するパワポ作成ツールthink-cell(シンクセル)の日本法人代表である松塚展国さんが、複数回にわたり、圧倒的な推進力につながる高効率な伝わるプレゼン資料作成法を紹介します(以下、松塚展国さんの寄稿)。

データをわかりやすく伝えられたらエースプレイヤー

第2回第3回コラムではパワポスライド作成の超必須テクニック4つを厳選してお伝えしました。まだ読んでいない方はぜひ一読してくださいませ。今日からパワポスキルが上達します。

さて、今回はパワポユーザーがぶつかる壁であるデータのグラフ化や、わかりやすく見せるための重要ポイントを厳選してお伝えします。日本語は1.2億人の言語ですが、データは80億人の言語です。データを自由自在に伝えることができるようになれば、あなたはエースプレイヤー間違いなしです。

データビジュアライゼーションはなぜ重要なのか?

以前、わかりづらい資料の50%以上の理由は情報やデータの見せ方が問題であるということを紹介しました。そもそも脳はテキストや数字を認識するより画像やビジュアルを認識する方が得意なのです。

マサチューセッツ工科大学の研究結果によると、脳の画像処理のスピードは、まばたきよりも早い13m/秒で、文字認識よりも6万倍速い速度で処理することができるといわれています。

脳の画像処理速度はテキスト処理の6万倍の速度
図1:脳の画像処理速度はテキスト処理の6万倍の速度

例えば、日本の広告業界の推移を示した下記のようなスライドをパッと見て、すぐ表に書かれてある数字で納得する人は少ないと思います。

数字で説明されたスライド
図2:数字で説明されたスライド

これよりもデータをビジュアル化したこのスライドのほうが、はるかにわかりやすいのではないでしょうか。

図3:グラフで説明されたスライド
図3:グラフで説明されたスライド

このようにわかりやすくデータビジュアライゼーションを行うことは、相手の理解の速度を加速することができ、コミュニケーションの効率が上がるのです。

データビジュアライゼーションのポイント

データビジュアライゼーションにおいて重要のポイントは下記の3つです。

1. メッセージを込める

2. メッセージに合わせて最適なグラフタイプを選ぶ

3. わかりやすさの加工を施す

メッセージがないグラフは、はっきり言ってページの無駄です。そのデータで何を伝えたいのかをしっかり整理しましょう。今回はメッセージの作り方は割愛して、2と3の領域について解説していきます。

メッセージに合わせて最適なグラフタイプを選ぶ

データを用いてグラフを作るときにつまずくポイントとして、よく聞くのは「どのグラフタイプを選べばいいのかわからない」という点です。ご安心ください。本コラムを毎回振り返っていただければ、グラフ選びに迷わなくなります。

まず、データはざっくりわけると下記のような分類になります。

図4:データの種類分類
図4:データの種類分類

カテゴリーの数:A社だけのデータか、複数社のデータか
数値の種類:売上データだけか、売上と利益など複数の種類のデータか

これを踏まえて整理したグラフ選び一覧表がこちらです。

図5:データの種類とグラフ(チャート)タイプの分類表
図5:データの種類とグラフ(チャート)タイプの分類表

データビジュアライゼーションに正解はないのですが、まず上記を抑えておけば伝わりづらいグラフにはなりづらいです。

人の目の癖を理解するとさらに上級に

縦棒グラフか横棒グラフにするか迷うケースもありますね。ここで人の目の癖を理解することが重要になります。

人の目の特徴として横は時系列や連続性を認識しやすく、縦はランキングを認識しやすいという癖がついています。したがって、下記のように時系列データの場合は横が時系列になるように縦棒グラフを選択します。

図6:時系列は縦棒グラフで
図6:時系列は縦棒グラフで

これが横棒グラフだと時系列を認識しづらくなり、少しわかりづらくなってしまいます。

図7:時系列を横棒グラフにすると見づらい
図7:時系列を横棒グラフにすると見づらい

時系列ではない場合は、横棒グラフにして上から順番にランキングを見せるようにするとわかりやすいです。

図8:非時系列データは上からランキングで見せる
図8:非時系列データは上からランキングで見せる

もう一点押さえておきたい目の特徴は、目はななめが苦手であるということです。下記のような円グラフだとパッと見てどちらが大きいかわかりづらいのではないでしょうか。

図9:人はななめの見極めが苦手
図9:人はななめの見極めが苦手

このような場合は円グラフにこだわらず、横棒グラフで見せたほうがわかりやすいです。

図10:時には円グラフにこだわらない勇気が必要
図10:時には円グラフにこだわらない勇気が必要

どういうときに円グラフが効果的でしょうか。それはタテヨコ(90°、180°、270°)のとき、もしくはシェアが極端な時に一気に炸裂します。

図11:円グラフはタテヨコか極端なときに有効
図11:円グラフはタテヨコか極端なときに有効

わかりやすさの加工を施す

適切なグラフを選んだあとは、わかりやすさの加工を施します。

図12:わかりやすさの加工6個の技
図12:わかりやすさの加工6個の技

加工の技は多数あるのですが、その中でも厳選した6個をまとめました。特に上の段の色で強調、差分を数字で、一部は数字も載せる。というのは非常に有効ですので今日からでも利用してみてください。

コンサル御用達ツール「think-cell」ならサクサク加工

加工を施すには少々時間がかかってしまいますが、think-cellというツールを使えば一瞬でわかりやすいグラフにすることができます。

think-cell説明動画

わかりやすさの加工は通常のパワポやエクセルの機能でもできますが、think-cellを使えば高速になります。ご興味ある方は、無料トライアルでわかりやすさの加工にチャレンジしてみてください。

無料トライアル | think-cell

以上、データビジュアライゼーションについて解説しました。今日からでもぜひ実践してみてください。

最後に復習として下記のグラフをわかりやすくするためにはどうしたらよいでしょう。次回このグラフをわかりやすくするポイントを簡単に振り返ります。

図13:このグラフをわかりやすくするためには?
図13:このグラフをわかりやすくするためには?

戦略コンサルティングファーム御用達のパワポツール think-cell Japan代表取締役社長。東京大学大学院卒業後、博報堂にてIT、エンターテインメント業界中心を担当、Googleでは旅行業界に対してデジタルマーケティングのコンサルティングを提供。その後はアメリカのスタートアップ企業シナラシステムズにて営業、マーケティング執行役員を務めGo to Marketを実行したのち、台湾AI会社のAppierにて執行役員として日本の事業拡大および東証プライム市場上場を牽引。年間数千ページのパワーポイント資料を作成。留学経験はないが、外資系IT企業ではパワポを武器に海外とのコミュニケーションをとってプロジェクトを推進してきた。2023年8月よりthink-cell Japan株式会社に代表取締役社長として参画。デジタルマーケティング、テクノロジー、データ領域に知見を有しており、その他、東京大学工学部で非常勤講師を務めるなど多岐にわたって活動を行っている。
https://x.com/nobukunimatsu

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