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約8割が「外貨副業」に興味あり!人気の業種2位はオンライン語学教師・1位は?

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近年、生活費や将来の不安に備えるため、副業を希望する人が増加しています。また、収入を補うだけでなく、新たなスキルを身につけたり、趣味を活かしたりする場としても注目される一方で、さまざまな課題やリスクも存在しているのが実情です。そこで、副業に関する調査結果をもとにその実態に迫り、副業を検討する人々にとって有益な情報を提供していきます。

今回は、「外貨の稼げる副業」について紹介します。

8割弱の人が「外貨の稼げる副業」に興味

円安・物価高の世の中です。円でお金を稼いでいる以上、社会の流れにはなかなか逆らえませんよね。しかし、外貨でお金を稼げれば、その外貨を円に交換する際に、得する状況がつくれます。

例えば、1米ドル120円だった時代よりも、1米ドル140円くらいの現在のほうが、稼いだ米ドルを円に変換する際、より多くの円を手にできるからです。

現に、マンツーマンのオンライン語学学習プラットフォームを提供するPreply(本社:アメリカ)が2024年(令和6年)に発表した調査(有効回答数352、現在副業をしている日本人が調査対象)でも「外貨で稼げる副業への興味」について、次のような回答が寄せられています。

興味がある(すでに稼いでいる)・・・24.43%
興味がある(まだ稼いでいない)・・・35.23%
多少興味がある・・・18.18%

要するに現在、77.84%、8割弱の人が「外貨の稼げる副業」に興味を持っている状況がわかります。

物価高騰・円安が関心のきっかけに

外貨の稼げる副業に対する熱の高さは、1年前に発表された別の調査でも明らかにされています。

ビジネス特化型オンライン英会話事業を展開するビズメイツ(本社:東京都千代田区)が2023年(令和5年)に発表した調査(有効回答数111、留学経験のある20~30代の会社員が対象)では「日本に居ながら副業として米ドルで収入を得たいか?」との問いに、次のような回答が寄せられています。

とてもそう思う・・・45.9%
ややそう思う・・・31.5%

合計すると77.4%、こちらも8割弱の人が、外貨の稼げる副業に興味を持っているとわかります。興味がある理由としては、

物価が高騰しているから・・・72.1%
円安の状況が続くと思われるから・・・66.3%
もともと海外との仕事に憧れがあったから・・・53.5%

が挙げられています(複数回答)。

チャンスと能力があれば、外貨を稼いでみたいという意欲はここ何年か、高い状態が続いてきたと考えられます。

外貨副業人気1位は越境通販

では、実際に外貨を稼ごうと思ったら、どのような副業が考えられるのでしょうか。

マンツーマンのオンライン語学学習プラットフォームを提供するPreplyの調査では「外貨副業」をすでにやっている人たちに、どのような仕事をしているかを聞いています。

1位・・・越境通販(17.06%)
2位・・・オンラインでの語学講師・日本語教師(11.26%)
3位・・・海外アフィリエイト(10.92%)
4位・・・通訳・翻訳(観光地以外)(9.90%)
5位・・・デザイン制作(9.56%)

この中で、チャレンジできそうな副業は見つかりそうでしょうか。

留学経験のある会社員111人に対して行ったビズメイツの調査では「具体的に、どのような仕事で米ドルでの収入を得たいか?」との問いに、次のような業種が挙げられています。

・翻訳
・コーディネーター
・通訳
・プログラミング

ある程度の英語力が不可欠だとは当然考えられます。しかし、在宅でも可能な業務が目立ちますので、会社員として働きながらも実現できそうな副業ともいえます。

円安対策、物価高に個人で対抗するためにも、あるいは英会話勉強のひとつの目標としても、外貨を稼げる副業を検討してみてもいいのかもしれませんね。

[文/坂本正敬]

[参考]

留学経験がある若手社員の副業に対する意識調査 – ビズメイツ

副業のトレンドや外貨で稼ぐことについてアンケート調査 – Preply Inc.

〈bizSPA!フレッシュ〉元編集長。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉創刊編集長。執筆者としては、国内外の媒体に日本語と英語で寄稿。翻訳家としては訳書もある。技能五輪国際大会における日本代表選手の通訳を直近では務める。プライベートでは、PTA広報誌の編集長も兼務しており、広報誌の全国大会では受賞経験もあり。

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