インパルス堤下敦、事故での謹慎期間を振り返る「YouTubeしか見ていなかった」
インパルス・堤下敦さん(43)のYouTubeチャンネル『堤下食堂』が人気だ。
明るく元気な「店長」が作るわかりやすく愛情たっぷりな料理は評判で、『堤下食堂』の登録者数は33万人を超える。2020年12月末の秋田の企業を応援する動画では、まさかのコラボ商品開発の流れに。地元ファンからも、「来てくれて嬉しい!」などと反響を呼んだ。
前後編のインタビューで、次回の後編では若いbizSPA!読者にもおなじみの『はねるのトびら』(フジテレビ系)について、今回(前編)はYouTubeでの活動の背景にある想いを聞いた。
謹慎中はYouTubeしか見られなかった
――堤下さんがYouTubeを開設して約2年経ちました。もともとYouTubeにはどういう感じで接していたのですか。
堤下敦(以下、堤下):YouTubeは、謹慎中(2017年に2度の自動車事故を起こし、無期限謹慎処分。2018年10月復帰した)によく見てました。むしろYouTubeしか見ていませんでした。メンタル的にテレビ見れなくて。ベッドの上にアームをつけて、ずっとベッドに寝ながらスマートフォンを見られる状態にして。
――開設するきっかけは、キングコング・梶原雄太さんのYouTube「カジサックチャンネル」で作る料理でした。
堤下:本当は、僕はYouTubeチャンネルを作る気はなかったんです。誰も見ないでしょという感じだったのですが、梶原くんと2人で話していたときに、「やったほうがええで」ってマジなトーンで言われて。じゃあ作るだけ作ってみようと。
人に喜んでもらえる手段が料理だっただけ
――そして、テーマを料理にしぼり、『堤下食堂』というチャンネルを開設しました。
堤下:料理は好きですね。でも、もともと僕はお笑い芸人ですし、料理を「仕事」にしたいというふうには思ってないんです。
コメント欄には「(芸人なのに)やりたいことはそういうことなのか」みたいな、芸人としての仕事をやってくれよっていうものもあります。でも、僕のなかでは、芸人としての堤下と「店長」は全然違う。『堤下食堂』は、僕が料理をしたいからしてるだけ。趣味プラスおしゃべりみたいな感じなんです。
――開設して2日で登録者数10万人を超えるなど、かなりの反響がありました。
堤下:最初は週2回配信でスタートしました。嬉しいお言葉も本当にたくさんいただいて、今は週3回配信です。この料理おいしかったというコメントとか、僕が作った料理をその日につくって、ツイッターにあげてくれる人もいるんですよ。そういうのを見ると、やっぱり嬉しくて。
コメント欄とかツイッターって、劇場やテレビ、ラジオなどといったメディアに出て、バーンと笑い声を浴びるのと同じだと思ってるんです。
僕のなかでは、お笑い芸人っていうのは喜ばせる商売。なんでもかんでも笑わせるだけがすべてじゃないと思っているので、僕が作った料理で、喜んでいただける人がいると、すごく嬉しいんです。