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きわどいナース服で出勤?ベンチャー企業の衝撃的なノリ文化

学び

 転職活動は自身のキャリアをリセットするよい機会にもなります。

 今回は「安定」を捨てて「やりがい」を重視し、スタートアップの会社に転職をした吉谷俊さん(仮名・27歳)に話を聞いてきました。

「成長を約束します」人事の言葉にビビッときて

Two businessmen shake hands in a city close up

「新卒で入社したのは、聞けば誰もが知っている老舗メーカーでした。そこで営業をしていたんです。給料も福利厚生もよくてまさにホワイト企業そのものでした」

 では、なぜ転職にふみきったのでしょうか。

「僕が仕事をがんばらなくても、会社のネームバリューや業界の慣習で仕事がとれるんです。入社式では『新しい価値を創造せよ!』と言われるんですけど、業務もだいたいマニュアル化されていて新しいことはまずできない状態でした。ノルマもほぼない状況で自分自身の成長ややりがいを実現したくなったんです」

 そんななか、吉谷さんは入社4年目にして転職活動を始めます。

「IT系投資会社の営業職に再就職しました。まさにスタートアップそのものの会社です。『新しいサービスをいっしょに生み出そう』『成長は必ず約束する』という面接官の言葉にビビッときて入社を決めました」

風通しがよい=パリピ!? 戸惑いの連続

パリピ

 そんな吉谷さんですが、入社半月で衝撃的な場面をフロアで目撃します。

「転職するという話を元同期や仲間に打ち明けたときに『イケイケの会社にいくんだね』と揶揄されてはいたのですが、入社後フロアで『楽しく働こう週間!』というのが実施されていました。

 担当社員数名が『楽しく働こうね!』と言いながら、際どいナース服やアニメの衣装を着て、自作のステッカーを配り歩いていました。前職はそんなことしようものなら即・セクハラ・パワハラで大問題になっているので衝撃でした」

社長からの臨時ボーナスでグアムへ

 吉谷さんの苦悩は続きます。

「立ち上げて間もないから社員同士の結束を高めようとしているのか、とにかく飲み会や旅行が多い。『イマドキ?』って感じなんですけど、ノリノリの人たちが集まってきているので、みんな割と積極的に参加しています。業績が上がったりすると社長から臨時ボーナスとして部署ごとにグアム旅行がプレゼントされるとも聞きました

 まさにスタートアップ独特のノリですね。

「前職にいた大御所の先輩やいわゆるお局さまはいませんし、もちろんマニュアルもありません。みんな自分が功績を生んだ第一任者になるべくがむしゃらに働いています」

 なかなか楽しそうではあります。しかし、吉谷さんはある大きな不満を抱えているとか。

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