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“中央アジアの北朝鮮”は謎ルールだらけ。出国前にスマホの画像を調べられ…

コラム

撮影禁止の場所が多い

「しかも、これが相場。2018年以降は経済危機の影響で物価が高騰したみたいですけど、私が行ったのはその前だったので食事や宿代も東南アジアやインド並みに安かったんです。ドライバーのおじさんは話好きで、カタコトの英語を使ってトルクメニスタン独自のルールや旅行するうえでの注意事項などを教えてくれました。トラックは常に100キロ近い猛スピードだったので、そこは怖かったですけど(苦笑)」

 このとき特に気を付けたほうがいいと言われたのは、撮影禁止の場所について。軍の施設はもちろん、政府関連の建物、駅や空港も撮影禁止のところが多く、さらに街のスナップショットなどで背景に人物が写り込むのもNGだと言われます。

「地獄の門に寄った後は乗り合いタクシーで首都アシガバードに行ったんですけど、この街の観光名所は大半が国の施設。だから、どれがダメでOKか正直まったくわからない(苦笑)。私以外の旅行者も街並みや建物の外観は普通に撮ってたから私も同じように撮影してましたが内心ビビッてました。実は、トルクメニスタンに入る前、『秘密警察が外国人を監視してるらしい』なんて噂もほかの旅行者から聞いていたので

清潔で美しい街だけど、あまりに生活感がなさすぎる

トルクメニスタン

塔の手前にあるのは、ニヤゾフ初代大統領の黄金像

 そんな緊張しながらの滞在でしたが首都はゴミがほとんど落ちておらず、清潔でキレイな街だったとか。一方で旧市街のような古い街並みがほとんどなく、比較的新しい建物ばかりで埋め尽くされた街には違和感を覚えたそうです。

「整備された計画都市でしたが独裁国家らしく初代大統領の黄金像があったり、当時の現職大統領の巨大パネルも市内のあちこちに掲げられていました。あと、こんなに必要かと思うほどモニュメントも数多くありました。現地に居ても住民の生活の様子が見えにくく、ニュース映像などで見る北朝鮮の平壌のような雰囲気でした

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