朝から疲れている人に伝えたい“睡眠の盲点”。人気の“腸活女王”も実践する快眠ルーティン
夜の習慣を、ひとつだけ変えるなら?
最後に、「夜の快眠習慣」にも触れておこう。湯舟につかる、寝る2時間前までに夕食、夜更かししない……と定番のことを言われても、「残業が多くてそんなの無理!」という人も多いだろう。
同書によると、小林医師が「ひとつだけ実行するなら」と挙げたのが、「ベッドでスマホを見ない」ことだった。寝る前には、お休みモードの副交感神経が優位になるべきなのに、スマホでSNSや動画を見て興奮したら交感神経が刺激されて目が覚めてしまう。またスマホの光で、メラトニンの分泌も抑制されてしまうのだ。
かつてはスマホ依存症だったという加治さんの場合、解決策は「スマホと物理的な距離を取る」。つまり、寝るときはスマホを引き出しにしまうか、手の届かない場所に置く、ということだそう。
自律神経を整えるのは難しくない
「特に、遠くに置く作戦は、目覚ましのアラームを止めるために起き上がらないといけないので、寝坊を防ぐ点でもよかったですね」(かぢさん)
『かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に』には、加治ひとみさんのさまざまな習慣が紹介されているが、自律神経のメカニズムを知る前に、「体に心地いいこと」を追求してきた結果だという。
それが、小林医師が長年説いてきた「自律神経が整う生活」とピッタリ一致しているからすごい。美しくなりたい女性も、不調に悩む男性も、やるべきことは同じなのだ。ただし、睡眠障害があまりにひどい場合は、うつ病などの兆候かもしれないので、医師に相談することも検討しよう。
<TEXT/bizSPA!編集部>