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忙しい人が「Todoリスト」を破り捨てた結果どうなる?仕事に集中できるコツ

学び

仕事を減らした人ほど成果が出るメカニズム

失敗 仕事

 じつは「減らす」ことには大きなメリットが3つあると思っています。ビジネスに通じる部分が多く、抑えておきたい重要な要素です。メリットの1つ目は「本当に大切なことに的を絞れる」ことです。全部を得えようとすると中途半端になります。「減らす」ことでそうした日々を終わらせ、大事な仕事を見極められるようになります。

 2つ目は「集中力を発揮して、目標達成がしやすくなる」ことです。取り組む仕事が絞られていけば、仕事がたくさんあった時のように“どれから手をつければ…”、“時間内にできるか不安”な意識はなくなり、目の前のやるべき仕事に集中できます。

 最後は、「ストレスから解放される」ことです。やることが多すぎると疲弊していたときよりも、精神的にも体力的にも余力が生まれ、自分で時間や作業をコントロールできるようになります。

 このように、「減らす」ことは“全部やらなきゃ”という不安から解放され、自分に必要な仕事に集中して、しかもストレスをためずに取り組めるメリットがあるわけです。そうすれば、自ずと完成度の高い仕事ができるようになります。「捨てる」「減らす」は、ビジネスにおいて、必須なブレインワークとも言えるでしょう。

<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>

コンサルタント。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。著書に『本当に大切なことに集中するための頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)など多数
HP:鈴木進介公式サイト

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方

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思考の整理家である著者が考案した、「いっぱいいっぱい」の状態から、無理なく自分らしさを取り戻し、行動を軽くすることができるようになる一冊

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