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テレワークしづらい日本の家事情。米国人が実践する「新しい働き&暮らし方」が凄かった

ビジネス

「コワーキング」の次のトレンドは?

 複数の人と仕事場を共有するサービスの「コワーキング(CoWorking)」は浸透しつつあるが、新しい暮らし方の「コ・リビング(Co-Living)」も登場している。

 日本中に無数にある空き家や別荘などを利用して展開する「ADDress(アドレス)」は、米国の「コ・リビング」に比べて格安な家賃が魅力だ。4.4万円で電気代・ガス代・水道代が全て込み、敷金・礼金・補償金などの初期費用も一切なしで、何度でも移動OKという。

 同サービスを利用した人を取材した実例「月額4万4000円からの『全国移住ライフ』で24歳女性が掴んだ“新しい幸せ”」を見てみると、日本ならではの温かい家庭の雰囲気も感じられる。

米国では「コ・リビング」が流行中

アメリカ

 前述した「アドビ株式会社」の調査で75%の人が「テレワークのほうがオフィス勤務よりはかどる」と答えた米国では、コロナ禍で働き方はもとより、暮らし方も変わりつつある。特に、東京のような都会のニューヨークやロサンゼルス(L.A.)などでは若者たちの暮らし方も変わりつつあるのだ。

 米国では、これまでは、家賃や光熱費などの生活費を節約するためにルームメイトと共同生活をするのが一般的だった。しかし、「安い家賃で、なおかつ、お洒落に暮らす」という新しい暮らし方が欧米を中心に人気となっている。その方法とは、日本の「ADDress(アドレス)」と同様に、住居と仕事場と趣味の場所が合体した「コ・リビング(Co-Living)」というもの。

 10年ほど前からベルリンやデンマークで人気となり、ここ数年、米国でも人気となっているユニークな暮らし方だ。主に、ニューヨークやL.A.などの都会の若者のあいだで流行している。特に、コロナ禍の2年めの今、コロナ・ワクチン接種を済ませた若者たちの「独りぼっちで寂しかったコロナ禍」の反動で、「コ・リビング」が注目を浴びている。

「コ・リビング」は、日本の「シェアハウス」の暮らし方に類似しているが、ただ単に複数の人たちと住まいを共有するだけではなく、「仕事や趣味の空間も共有し、一緒に色々なことを楽しむ」という、「コミュニティ(community)」を重視したコンセプトが新しい。

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