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「俺が万引きして潰れた」悪行を自慢気に話す同級生が就職できない理由

コラム

 過去のおこないは未来の自分に影響することがあります。過去に悪いことをすればいつかその報いがあるかもしれないのです。今回は、そんな過去のおこないが将来に影響した友人を持つ男性のエピソードをご紹介します。

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高校時代の問題児

 現在地元を離れて、都内の医療メーカーで働く牧野優馬さん(仮名・28歳)には、高校から付き合いのあるJさんという友人がいました。Jさんと牧野さんは自宅が近いこともあり、他の同級生よりも仲良くしていたといいます。

「Jくんは中学卒業間近に近所に引っ越してきて、高校で初めて話しました。ちょっと家庭環境が複雑というのもあってなのか、高校時代は万引きや喧嘩などの迷惑行為を繰り返していて、僕以外のクラスメイトとはあまり交流していなかったと思います。なぜか僕には迷惑になるようなこともしませんし、仲良くしてくれていましたね」

 高校卒業後に牧野さんは関東の大学へ、Jさんは地元の福祉系の専門学校に進み、たまに連絡を取り合うことが続いていました。しかし、ほぼ親に無理やり専門学校に進学させられたJさんは、あまり真面目に学校に行っていなかったようなのです。

同窓会のLINEでまさかの発言

 牧野さんが20歳になるタイミングで、地元の友人が小規模な同窓会を開催してくれ、牧野さんも参加しました。牧野さんは他の友人にも許可を得てJさんにも声をかけ、グループLINEにも招待。同窓会はつつがなく終了したのですが…

「同窓会でもあまり僕以外とは話していなかったんですが、なぜか同窓会後にグループLINEでJくんが過去の悪行について自慢気に話しはじめたんです。『この店は俺が万引きして潰れた』『〇〇からお金を巻き上げたことがある』とか言っていました

LINE

 周囲はそんな過去の話に引いたり嫌がってたりしていましたが、Jさんはそれに気づかないのか話を続けます。牧野さんも注意しますが、『過去のことだし』と言って、自慢をやめてくれなかったのです。しばらくすると誰も返信しなくなり、そのLINEは進まなくなりました。

「今になって思うと、あのときはみんなとコミュニケーションを取るためにそういう話題を出すしかなかったのかもしれません。不器用なやつだったので…みんなとあまり共通の話題がなかったですからね」

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