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「年収を上げる転職」に必要な戦略とは何か/moto×たいろー

学び

「お金の源流」に近づくことを意識する

超戦略的転職論

moto:あと、年収を高めるという視点で見れば、「お金の源流」に近づくことを意識してみてください。例えば小売業界に身を置いている人であれば、その上流にはメーカーや商社がいる。お金の源流に近づくほど、給与が高くなる傾向があります。

たいろー:住宅ローン審査を担当していた銀行員が、住宅ローンを通すアドバイザーになるとかもありますよね。そんな感じで視点をズラせば、異業界・異職種への転職も視野に入ってきます。

 また、年収を高めたいのであれば、「成長企業」を選ぶことと、「好き嫌い」ではなく「得意不得意」でまずは仕事を選んだほうがいいと思います。下手の横好きよりも、自分が比較的得意なジャンルを見つけて、それを少しずつ好きになる努力をしたほうが喜ばれますし、継続できます。

moto:僕も仕事は「できること」から考える派です。最初は興味がなくても、業務の背景に目線を配っていれば仕事は面白くなるもの。

 ただこなすだけじゃなく、「この仕事はなんのために存在するのか」という着眼点を持ち続ければ、いつしか得意で楽しい仕事に出合えると思っていますよ。

<取材・文/オバラミツフミ>

【moto(戸塚俊介)】
1987年長野県生まれ。短大を卒業後、新卒で地方中小企業(ホームセンター)へ入社。その後、リクルートや楽天、スタートアップなどを経験。著書『転職と副業のかけ算』(扶桑社)はベストセラーとなった。ブログ「転職アンテナ」、ツイッター(@moto_recruit

【たいろー(森山大朗)】
早稲田大学卒業後、リクルートで人事・営業などを経験した後、エンジニアに転身。新サービスの立ち上げやビズリーチでの求人検索エンジン開発などを経てメルカリに参画。Head of Data/AI/Searchとしてメルカリの検索アルゴリズム改善やAIを活用した新機能の開発、Machine Lerning Engineer組織を統括した。2020年より現職。AIを活用したダイナミック広告のプロダクトオーナーとして開発のマネジメントを担っている。ブログ「ユニコーン転職日記」、ツイッター(@tairo

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