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無印良品のレトルトカレーに驚きの進化が…東南アジア系5種を食べ比べ

暮らし

④ カリアヤム:酸味とピリ辛感が絶妙なアクセント

カリアヤム

 無印良品の新たな試みとして注目なのがマレーシアカレーシリーズ。これまでは国内メーカーの商品のみでしたが、このシリーズではマレーシアで製造したレトルトを販売するという、初の輸入スタイルを採用しているんですよね。

マレーシアカレー

裏面には原作国と輸入者の名前が

 こちらの「カリアヤム(※Kari=カレー・Ayam=チキン)」(490円)、という商品はマレーシアのチキンカレー。

カリアヤム

 ココナッツミルクがベースになったグレーヴィー(カレー)なのですが、味はアジアンテイストというよりもインド的なスパイス感のあるカレーらしい美味しさ。

カリアヤム

 トマトなどの酸味に唐辛子由来のピリ辛感も絶妙なアクセントで、南インドのココナッツチキンカレーに通じる食べやすいカレーに仕上がっています。

 具材はチキンとジャガイモで、にしきやのマッサマンと変わらないボリューム感が。ナンプラーなどの東南アジア料理特有のクセがほとんどないので、無印のインドシリーズと合いがけで楽しんでもアリだと思いました

辛さ ★★★☆☆
香り ★★★★☆
具材 ★★★☆☆

⑤ マサレマ:タイカレーが苦手な人にもオススメ

マサレマ

 マレーシアシリーズよりマサレマ(490円)。

 具材がチキンなのでアヤムマサレマになりますね。Ayam(チキン) Masak(料理をしたもの) Lemak(クリーミー)ということで、チキンのココナッツミルク煮込みになります

マサレマ

 カレーのひとつとしてラインナップされていますが、香り付けに使うのはカレー的なスパイスではなくレモングラスとターメリックがメイン。マイルドなココナッツミルクをベースにレモングラスが香るエキゾチックなアジアンテイストが楽しめます!

 タイカレーに近い味わいになりますが、ナンプラーが入らないのでクセがなくとっても食べやすいのもポイント。辛さもそれほど強くないのでタイカレーが苦手な人にもオススメです。チキンとニンジンがメインの具材はボリュームもしっかりあり食べ応えも◎。

マサレマ

 マレーシアシリーズは輸入品なのでクセが強いのかと思ってましたが、総じて食べやすく日本人に馴染みやすい味付け。普段なかなか食べる機会のないマレーシア料理を自宅で気軽に味わえるのは嬉しいですね。

 価格は490円とちょっと高めですが、気になるマレーシアアイテムをぜひ手に取ってみて下さい。

辛さ ★★☆☆☆
香り ★★★★☆
具材 ★★★☆☆

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 今回は東南アジアカレー編もレベルの高いものばかりでしたが、個人的なイチオシはグリーンカレー。進化したアジアンハーブの香りと具材のボリューム感には驚かされました!

 しばらく無印のグリーンカレーから遠ざかっていた方もぜひ改めて味わってみてください。辛さが苦手な方は「辛くないグリーンカレー」という商品もあるので、そちらをぜひ。

<TEXT/カレー研究家 スパイシー丸山>

インド料理からお家カレーまで精通する次世代のカレー研究家。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座講師。レシピ、食べ歩き、商品情報など、カレーにまつわるさまざまなトピックを日々発信している。著書『初めての東京スパイスカレーガイド
ブログ:カレーなる365日
Twitter:@spicy_maruyama

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