入社2年目までは「人事評価」は成果よりも勤務態度で決まる
仕事の法則2:上司と仕事は選べない
人気テレビドラマ『半沢直樹』を引き合いに出すまでもなく、会社員は上司と仕事は選べません。特に新人時代は就業規則上の「試用期間」は終了しても、配属組織ではまだまだ「見習い期間」なので、上司はもちろん仕事を選べる立場にないのは当然です。
ひょっとしたら「こんな仕事がしたい! そのためにこの会社に入ったんだ」という強い思いがあるかもしれませんが、多くの場合、それは諸先輩が独占しているはずなので、実績のない(成果を出せるかどうか分からない)若手に回ってくるはずがありません。
阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者 小林一三をご存知でしょうか。彼の残したこんな名言があります。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」
「下足番」と言っても、あなたの年代にはピンとこないかもしれません(私の年代でもあまり見たことはありません)が、顧客の履物を出し入れする仕事です。大勢の人が集まるお屋敷ではそういう仕事が必要とされていました。
与えられた仕事を懸命にこなすしかない
豊臣秀吉がまだ足軽のころ、下足番として織田信長の草履を懐にいれて温めたことに感動した信長が秀吉を登用したという話も有名ですね。
そもそも、だれもが楽しいと思える仕事なんて存在しないと思っておいたほうがいいと思います。それに、たとえ「つまらない」と思った仕事でも、先輩からするとそれくらいしか任せられないので割り振られたのだと考えられます。
でも、そこで地道に努力して、上司や先輩から「こいつやるな」という評価になれば、ワンランク上の面白そうな仕事が回ってくる可能性が高まるはずです。