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29歳女子が見つけた「バズるツイート」のコツ。きっかけは“ホテル紹介投稿”

学び

ツイートの内容を限定して振り切って

「どう情報を発信すれば、きちんとユーザーに届くのかを個人のTwitterで何度も仮説・検証できたことが、本業でも活かせている気がします。

 例えば、担当している商業施設の販促イベントを企画する際も、どうすれば知ってほしい人に情報を届けることができ、どう表現したら来館の動機づけになるか、どんな企画だったら『来たよ!』とSNSでつい投稿したくなるか……と、人の行動に変化を起こすことを意識したホテル紹介ツイートの経験が役立っていますね」

 今ではフォロワー5000人超と多くのユーザーに支持されているさかかなさん。Twitterとの向き合い方に関しては持論があるのだそう。

「フォロワーをとにかく増やしたい方は、ツイートの内容を限定し、その目的に振り切ってしまうのもアリだとは思います。ただ、私はフォロワー数の増減は気にしていなくて。増やしたいっていうのはないんですよね。フォロワーを増やそうと意識の高いことばかりいうのではなく、等身大の自分で投稿するようにしています

 意外にも、さかかなさんはTwitterをやっているのは「あくまでも自分のため」と話します。

Twitterをする上で気を付けていること

パソコン

「私の場合はホテル紹介がバズりましたが、ホテル以外の情報も好きなようにつぶやいているんです。要はホテルに限らず、自分の生活の中から、私が『好きだな』『いいな』と思っている部分を切り出しているだけなんです。その中の1つにホテルがある。最低限フォロワーさんが不快になるようなことはしないように気を付けています。それ以外だと、最近は家でご飯を食べている写真が多い気がします(笑)」

 Twitterでの今後の目標を聞くと……。

「目標は特にないですね。好きでやっていることですし、投稿のペースなどはあえて決めないようにしています。ただ、最終的な目標があるとすれば“自分のメディア化”です。『これ、さかかなに聞けば面白いことが起きそう!』と思ってもらえる状態が理想ですね

 取材では終始、さかかなさんのコメントにはTwitterへの愛があふれていました。無理な演出をするのではなく、SNSを当たり前の存在と捉え、Twitter世界をよく見ていることが、継続してバズるツイートを生み出す秘訣なのかもしれません。

<取材・文/岡本雄太郎>

編集者・ライター。20代にして既に4度の転職を経験した苦労人。現在は出版社で電子書籍の編集をする傍ら、自らもライターとしてエンタメから法律までオールマイティに執筆。趣味はアニメと漫画とスポーツ観戦。Twitter:@oka_motti

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