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最終日の挨拶すら無視される…。出向先での嫌がらせ「アウェイ感がハンパない」体験談

学び

 出向と聞くと、出世コースから外れた中高年社員の左遷先とイメージする人もいるかもしれません。

電話する会社員

※画像はイメージです(以下同じ)

 確かに、ケースによってはそうした側面もありますが、業務の一環として、また社外で経験を積ませるために若手社員でも積極的に関連会社や取引先に出向させる企業も増えています。

業務外の仕事を命じる上司

 ソリューション会社に勤める高桑将尚さん(仮名・32歳)は、3年前に半年間の出向を経験。しかし、赴任初日から自分が歓迎されていないと感じたそうです。

「仕事柄、数か月単位の出向は何度も経験していますが、ここはアウェイ感がハンパなかったですね(苦笑)。僕の立場は会社の情報管理システムの担当者だったんですけど、独立した部署がなくて総務部の社員という扱いでした。

 ただ、机こそ並べていますが部署のほかの社員と業務内容はまったくの別物。でも、そこの課長(当時40代前半)からは『別業務がメインでも総務としての仕事もやってもらわないと困る』って。

 会社からはシステムに専念してほしいと言われていたことを説明しても『ウチの部署のやり方がある。それに従ってもらう』ですからね。これは苦労しそうだなと思いました」

相手は課長の腰ぎんちゃくのような人

上司 部下 耳打ち

 ちなみに出向先は、社員80人ほどの製造メーカー。高桑さんはシステム管理に加え、課長から会社ホームページのリニューアルを命じられたといいます。

「専門外の内容とはいえ、ウェブデザイン程度ならまだなんとかなりました。けど、広報誌の編集業務や社内外の慶弔業務まで担当するハメになり、こちらは何をすればいいのかまったくわかりませんでした。

 私以外の担当者である主任(当時30代後半)に聞いたりしながら作業をしますが、相手は課長の腰ぎんちゃくのような人で、質問のたびに『そんなこともわからないの?』『ダメだなぁ』とかいちいち言ってくる。受け流すようにしていましたが、毎日のように言われるのはキツかったです」

 しかも、課長やこの主任をはじめ、総務部に6人の社員がいましたが赴任から半月が過ぎても必要最低限の仕事の会話だけで雑談などは一切なし。一方、ほかの社員たちは仕事中でも作業の合間などに楽しげに話をしており、職場では完全に孤立してしまいます。

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