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飛行機の席は、前部と後部どっちが安全?「飛行機事故リスク」を下げる3条件

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「航空機事故の遭遇率・死亡率」を下げる3つの方法

飛行機

 航空機が墜落する確率は限りなくゼロに近い数字ではありますが、さらに確率を下げたい人にいくつか方法がありますのでご紹介したいと思います。

1)直行便を使う
 たとえば日本からシンガポールへ行く際に、直行便で直接シンガポールへ行く方法と、乗り継ぎ便を使って中国やタイを経由する方法があります。

 直行便を使うと単純に航空機に乗る回数が乗り継ぎ便の半分になるので、事故に遭う確率も半分になります。

2)航空会社を選ぶ
 慎重な人は当たり前にやっていることだと思いますが、中華系航空会社より日系航空会社を選んで航空機を予約するという人がたくさんいます。

 これは統計的に、日系航空会社の方が事故が少なく安全面で信頼が高いからと言えるでしょう。実際、航空会社の事故数や安全度に得点をつけ、ランキングをつけている「Airline Ratings」というウェブサイトもあります。

 大手のレガシーキャリアだから安全、LCCだから危険というような単純な問題ではありません。レガシーキャリアの中でも事故や問題の多い航空会社もあれば、LCCでフライト数も多いのに無事故の航空会社もあります。

 日本航空は昨年10月、乗務前の副操縦士から基準を超えるアルコール値が検出されたという事件があったため、ランキングトップ20から圏外となりました。日系企業であっても世界的に見て、安全といえないケースもあります。航空機を選ぶ際、こういったランキングをチェックし、危険な航空会社を避けることで事故率を下げることができるでしょう。

座席は前部と後部、どっちを選ぶべき?

3)後部座席を選ぶ
 航空機事故はあらゆるパターンが想定されるため、「ここに座れば絶対に安心!」という座席はもちろんありません。しかし、過去に発生した事故の統計から後部座席に座っていた乗客は、前の座席の乗客より生き残る確率が高かったという調査結果があります。

 2007年、アメリカの技術誌「ポピュラーメカニクス」は、1971年以降に起きた航空機事故のうち、生存者と死亡者の両方がいて、座席表が入手できた事故を調査。生存率は「前部49%、中部56%、後部69%」と、後部に座っていた乗客は前部の乗客より20%も生存率が高いことが明らかになっています。

 とにかく少しでも不安を軽減させたい方は、ランキング上位の安全な航空会社で直行便を選び、なるべく後ろの座席を予約するようにしてみてください。

 もちろんどの席に座ったとしても、キャビンアテンダントの非常時に関する説明をよく聞いておくことが大切です。

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