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大塚家具、32億円赤字と業務提携。生き残りの斬新なアイデアとは…

ビジネス

魅力的な会員制レンタル家具をスタート

 すでにIDCパートナーズという会員制度はあるのですが、ポイントやメンテナンスの特典があるだけで魅力的に見えません。

 お客様は家具など大きな買い物は、購入後の不安を解消したいのです。そもそも論として家具の不安とはなにか。それは家具のような耐久消費財は一度買うと気に入らなくとも使い続けなければならないこと。これを一掃します。いっそのこと、定額の会費を払えば利用中の家具そのものを好きなだけチェンジできるようにします。

 つまり、大塚家具はオリジナル生活家具のレンタル会社となります。

 毎月、季節ごと、年ごとなど気分に合わせて好きな家具をレンタルできるようにします。家具が不要になったら費用のかかる粗大ごみとして捨てなくてすむ。なんといっても大きな物を捨てるという罪悪感がありません。

家具は回収して次のレンタル用品にする

キッチン

 一定の期間レンタルして古くなったら自慢のメンテナンスを施して中古品を「オオツカ・ザ・セカンドハンズ」など新たな名称でオリジナルブランドとして国内外の需要があるところにオークションで販売する。

 レンタル会費で運転資金は賄っているから中古販売が利益となります。

 損傷や中古販売で足りなくなった家具は流行を取り入れて、新作をつくれば循環しますから新陳代謝ができます。これがラテラルシンキングです。

<TEXT/木村尚義>

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