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つい感情的に…新人マネージャーが陥りがちな「間違ったマネジメント」3選

学び

部下に感情的にならない「解決策」

仕事

 だから感情的になるな、と言われても難しいですよね。部下に対して感情的にならないようにするためにはどうすればいいのか。それはまず、部下が思うようにならないのはそもそも自分のせいではないということを理解することです

 部下といえども1人の大人です。今までの生育環境や人間関係などさまざまな要素がからみあい、その人の人格が形成されています。そんな1人の大人が、親友というわけでもないただの上司の一言で簡単に変わるかというというと、そんなわけはありません。

 もし仕事ができない部下なのであれば、その部下が仕事ができないのもあなた個人のせいではありません。もちろん部下のパフォーマンスもあなたの人事評価の中に入るのは事実ですが、あなたが必死になったところで、その部下が急に仕事ができるようになる可能性は低いのです

 つまり、どうにかなることと、どうにもならないことをしっかりと切り分け、自分の心理的な負担を減らしましょう。人間にはそれぞれ他人が立ち入ることのできない部分、相手の自由に任せるしかない部分があります。「ここから先は、相手の課題」と思うことで、自分がどうにかしてやれる範囲はどこまでなのかを見極めて、そこまでを丁寧に指導することに専念しましょう

マネージャーに求められていること「まとめ」

 マネジメントについて考える時、責任感が強い人ほど、チームや部門の全体を隅々まで管理しようと考えてしまいがちです。ですからどうしても肩に力が入ってしまいますし、本来は自分にはどうにもならないことや、チームの中で上手く貢献できていない部下にいらだってしまいます。

 しかし、マネージャーに求められていることは管理することではなく、部門やチームをちゃんと機能させ、そして結果を出すことです。人に個性があるように、人の集まりである部門やチームにも個性があります。得意不得意がどうしてもあるわけです。

 マネージャーの仕事とは、いかにすればチームメンバーが個性を発揮できるかを考え、そして欠点を補えるような仕組みを整備することです。細部を観察することはとても大切ですが、一度、肩の力を抜いて、マネージャーである自分が働きかけてどうにかなることと、どうにもならないことを見分け、どうにかなることの範囲で、どのような取り組みを行えば結果につながるのかを考えることにエネルギーを割きましょう

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