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つい感情的に…新人マネージャーが陥りがちな「間違ったマネジメント」3選

学び

指導のつもりの問い掛けが逆効果に

マネジメント

 かくいう私も自分のプレイヤーだったころの業務量や成績と比べて、同じ動きができない部下にやきもきしてしまったことが少なくありません。ただ一応、マネージャーという立場上、怒鳴ればいいという時代ではないことも分かっています。

 ですから、部下にも自分と同じぐらいの結果が出せるように、気づきを得てほしくて、「どうして? なんでできないの?」と指導のつもりで問い続けてしまっていました

 もちろんこれは、行動や考え方にどのような問題があったのかを部下に気付いてほしくて、満足のいく明確な答えが出るまで繰り返して問うわけです。しかし、部下から出る答えは最後には決まって「申し訳ございません」になってしまいました。

 こちらが求めている分析や気付きは到底出てきません。それどころか、この問いは部下の自信を喪失させ、指示待ち人間化させてしまうことにも気付きました。こちらは自分と同じような考え方や気付く力を持てるように教育しているつもりが、逆効果になってしまっていたのです。

部下を成長させる「解決策」

 そんな状況を生まないために、押さえておくべきことは2点あります。

 1つは「自分のコピー」を作ることはできないということです。人間はどうしても自分と同じ傾向を持つ人間に共感してしまいがちです。ですから、自分と同じことが得意な人を高く評価し、自分が得意なことが苦手な人を低く評価してしまいます。しかし、人には個性があり、得意不得意は異なるはずです。

 ですから、無理に部下を自分と同じことができるように教育しようとはせず、むしろその人が光るポジションがどこなのかを見極めることを意識しましょう。

 そして次に、原因ではなく目的に注目させるということです。「なぜ?」という問いは部下を指導するときによく使ってしまいがちです。

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