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5年目で年収3000万円も。「超高給取り」になったM&A業界が欲しがる人材とは

ビジネス

M&A業界で働くには多くの条件が

野尻剛二郎氏

タイグロン・パートナーズ株式会社 マネージングディレクター 野尻剛二郎氏

 最後に、野尻氏に再び話を聞いてみよう。仮に中途入社でM&A業界で働きたい場合には、どのようなスキルが求められるだろうか。

「M&A仲介会社で働くには、企業経営者との信頼関係を構築するための高い営業力、人間力が1番必要とされると考えています。また、買い手側企業が欲しがる案件をかぎ分ける嗅覚の鋭さや、売り手企業・買い手企業双方への提案力も必要です

 投資銀行またはM&Aアドバイザリー専門の会社で働くには、会計、財務の基礎知識、高度なエクセル・パワーポイントスキル、英語力、そして体力、気力が必要とされます。単純にスキル面をそろえれば入ることができる業界ではないため、新卒時に業務に親和性の深い、証券会社、会計事務所、商社のいずれかに入社することが前提条件となっています」

 生き馬の目を抜くような業界ゆえ、非常に高度な能力や実績が求められるが、その報酬は他の業界ではなかなかお目にかかれないような額だ。キャリアアップを目指しているのであれば、M&A業界に挑戦してみるのも良いだろう。

<取材・文/一ノ瀬聡子>

【中村健太】
日本M&Aセンター 人材ファースト統括部 人材戦略部 部長 兼 コンプライアンス統括部。2005年新卒一期生として入社。西日本で15年間、M&Aコンサルタントとして80件以上の案件に関与。2020年4月、人材戦略部を立ち上げ、組織開発や社員育成を担い体系立てた階層別研修制度設計を行う

【野尻剛二郎】
タイグロン・パートナーズ株式会社 マネージングディレクター。日興證券ロンドン支店、リーマン・ブラザーズ証券、モルガン・スタンレー証券にて内外の機関投資家向け日本株式営業および営業のヘッドポジションを担当。南カリフォルニア大学マーシャルスクールにてMBA取得

webメディアのライター。ビジネスハックやスキルなどを専門家に聞くのが楽しくて仕方がない。読みやすくわかりやすい文章を心がけている

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