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毎回目標を達成できない人には特徴が。意識すべきは「期日」と「指標」

学び

0から見直す勇気を持とう

頭を抱える男性

 計画を0から見直し、今から挽回できる新しい施策を検討し、現状から目標達成できる計画にしていくことが正しい修正です

 Aさんの場合、マイルストーンに対して10件のビハインドがあるならば、新規よりも受注率が高くなる可能性のある「過去に検討をいただいたお客様に再度アプローチする」などの施策を考えたりすることも可能です。このようにマイルストーンを決めておくことで、「当初の計画が思うように進んでいないことにいち早く気づき、PLANを練り直す」ことができるようになります。

 しかし、ここでぶつかってしまうのが「変えたくないマインド」、つまり意識の壁です。というのも人は基本的に一生懸命に考えたことは変更したがらない傾向があります。

本末転倒にならないためにも

 考え抜いたPLANであればあるほどその計画を捨てられなくなってしまい、なんとか帳尻を合わせようとするのです。目標を達成するための計画だったのに、いつのまにか計画通りに行うことが目的になってしまうような、いわば本末転倒な状況に陥ってしまうことがよくあるのです

 もちろん計画通りに進めることはとても大事ですが、あくまでPLANは「目的・目標を達成するためのもの」。つまり、こだわるのは「結果」であって「PLAN」ではありません。どれほど完璧だと思った計画でも、うまくいっていない時点でもう不完全なのです

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 PLANはただの計画ではなく、「目的・目標を達成するため」の計画。今回紹介したようにマイルストーンを置き、計画修正の仕掛けを入れることで、目的・目標に着実に近づくことができるでしょう。煩わしく感じることもあるかもしれませんが、結果的に最短でアプローチできます。急がば回れですね!

<TEXT/キャリアコンサルタント 荻野純子>

株式会社FCEトレーニング・カンパニー 代表取締役社長。大手人材会社にて、法人営業・キャリアコンサルタントとして活躍後、⼀部上場経営コンサルティング会社にて採用研修業務に従事。2010年FCEトレーニング・カンパニー立ち上げに合流。講師として企業研修3000回、受講者数は5万人を超える。導入企業のリピート率は90%以上。著書に『xDrive 質問がPDCAを加速する』(キングベアー出版)がある

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