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ニオイにうるさい後輩の正体。彼女の「足がクサイ」の一言にスッキリ

コラム

 日々の生活の中で無意識に、あるいは意識的に、他人の欠点や曝け出されたくない部分を見つけて話題にしてはいませんか? そういった行為は、相手を傷つけることはもちろん、自分自身にもブーメランとなって返ってくることがあるかもしれません。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 佐藤貴大さん(仮名・25歳)は、悩んでいました。同じ職場に入ってきた後輩のDさん(22歳)が、とにかく他人のニオイにうるさいからです。本人の前ではさすがに言わないものの、自分の嫌いなニオイについては徹底的に批判します。

ニオイに厳しい後輩にヒヤヒヤ

「後輩はとにかく辛口で、『〇〇さん、汗臭スゴイですよね! 隣とか、無理ですもん』『〇〇は、香水がオヤジ臭い。昭和か!ってツッコミたくなりますよ』と、とにかく批判しまくっていました」

 そんな批判をよく聞かされていた佐藤さんは汗かきなこともあり、自分も陰で何か言われているのではないかとヒヤヒヤ。悩んでいたのです。そんなある日、デートをしていた佐藤さんが、彼女連れのDさんに駅前でバッタリと会います

「後輩の批判はニオイについてだけでしたが、彼女のことなどを会社でいろいろ言われても嫌だったので、とにかく早く帰りたくてウズウズしていました。でも、彼女同士が盛り上がり、ディナータイム前だったこともあって、いっしょに食事へ行こうという話に」

小料理屋デートで座敷席を勧められて…

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 心の中では「勘弁してくれ」と叫んだ佐藤さんですが、食事を断るうまい口実も浮かばず、仕方なく流れに任せることにしたのです。そして、佐藤さんの彼女が「ネットで見つけた雰囲気のよい店がある」と、和モダンな小料理屋へ向かいます。

「小料理屋へ行くと、座敷以外は満席。座敷を勧められました。でも、彼女とのデートでかなり歩いていて足は汗ばんでいるし、『後輩の前で靴を脱いだら何を言われるかわからない』と、ヒヤヒヤしていたのです。どうにか別の店へ行く方法を必死で考えていました」

 そのとき、Dさんの彼女の一言で事態は急変します。「D、足がクサイんだから、別の店にしたら?」と、ピシャリ! 佐藤さんは、思わず耳を疑いました。そして少しのあいだ、状況が飲み込めなかったと言います。

「初対面の僕らの前で彼氏の足がクサイと言う彼女にも驚きましたが、あれだけ他人のニオイに口うるさい後輩の足がクサイというのには驚きしかなかったです。後輩が大慌てで『シッ! 先輩の前でそんなこと言うな!』と必死になっている姿を見て、事実だと実感しました」

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