「今日は3レグよ」の意味は?客室乗務員が機内で使う“CA用語”
客室乗務員が機内で使う“CA用語”
どの職種にも、業界内でのみ使われる専門用語がある。これは航空業界も同じで、注意深く聞いていると客室乗務員同士が「ダイバートします」「今日は3レグよ」などと話しているのを耳にすることができるだろう。
「ダイバート」とは代替空港に着陸することであり、「レグ」とはフライトの数え方。たとえば1日に関西空港~伊丹空港、伊丹空港~羽田空港を乗務すると2レグという具合だ。
この専門用語には船に関係する言葉も多く、航空業界では飛行機を「シップ」、機長を「キャプテン」と呼んでいる。なかにはわりと知られている言葉もあり、乗客の搭乗開始を「ボーディング」、離陸を「テイクオフ」、着陸を「ランディング」という。
覚えておくとおもしろいCA用語も!
また、おもしろいことに航空業界ではアルファベットは特殊な読み方をする。というのも、世界各国を相手にする航空業界では、アルファベットを使うことが多い。しかしBとDや、LとMでは聞き間違いも発生しやすい。指示などを間違えたら大変だ。
そのため、アルファベットを単語に置き換えたコードをつくっているのだ。これには航空会社やパイロットと客室乗務員用の2種類があるという。客室乗務員用では、たとえば、Aはアルファ、Bはブラボー、Dはデルタなどという具合である。
だから客室乗務員は機内の座席番号でもこのコードを使う。客室乗務員同士が「15のチャーリーに紅茶運んでくれない?」と話していても、決して知り合いのチャーリーさんのことではない。これは15-C席の乗客のことである。こんど飛行機に乗ったら、耳を澄ましてみてはいかがだろうか。