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「絶対国政にいく」29歳のNHK党顧問司法書士が語る、濃厚すぎる経歴

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裁判したら「不本意な結果に」

加陽麻里布

――当選できないのをわかっていながら、選挙を通じて問題を訴えて、法改正に持ち込もうとしたと。裁判はどうなったのですか。

加陽:それが、緩和されるどころか厳罰化されましたね。最高裁まで争いましたが判断は「国会の裁量に任せている」とされて、上告棄却となりました。私の行った行動は、国会でも議論となり、その後は総務省が法律改正して、居住実態を偽って出馬した場合には公民権を停止される措置となってしまいました。

――不本意な結果になってしまいましたね……。

加陽:社会をよくしたい、人のためになれるんじゃないかと、当時は若かったのでわたしならできると思ったんですよ。でも改革というのは、やはり厳しいと感じました。良くも悪くも問題提起していくものだと思った反面、「選挙を利用してそんなことするな」「もっと違う訴え方があるんじゃないかとか」とか言われて、一人ひとりに説明することもできないし、ストレスも大きかったので政治は向いていないと判断しました。

 いまは政治からは距離を置いています。政治の世界って横軸じゃないですか。属している時間が長い人ほど偉くて影響力もある。それに対して仕事は縦軸で、ドーンと稼いで結果だした人が強い影響力を持つことができる。私は縦軸の方が向いてると思っています。

「自分のため」から今はみんなのために働く

――司法書士会の理事になられてますが、これはどうやって選ばれたんですか。

加陽:司法書士会の選挙があって、それこそ無投票選挙でした。定数割れだったんです。やっぱり何かを変えたりというのは好きなんですよ。

 立候補した動機は自分のためです(笑)。やっぱりいろんな活動をしていると、すごく目立つし、叩かれる。まったく悪いことしないのに虚偽の内容で懲戒請求されて、業務にまで影響を受けることが多かったんです。匿名で懲戒請求するのは、業務妨害(犯罪)だなと思って。理事の立場から法務省に意見を申し入れようと思いました。

 でも今はみんなのために動いていますよ。お客さんが収める登録免許税という法務局の印紙代があるんですけど、それをなぜか司法書士が一時的に立て替えるという慣習があるんです。新人で独立したときは、それがものすごく負担になるんです。私もお金が足りなくて、知り合いに借りていました。こういう制度を廃止したいです。

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