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時代に取り残された「危ない組織」の特徴。ベストセラー研究者が教える3つの変革行動

学び

“影響の輪”を広げていく

セミナー 組織

 自分が管理職でなくとも、組織はよりよく変えていける。

行動の基本は『インサイド・アウト』。人を変えるより、自分から変わる。そして、自分の影響が及ぶ範囲を意識し、時間やエネルギーをそこに集中投下することで成功循環モデルを回すのです。上司から数字を求められたとしても、成果を持続的に出すために、関係性の質を高めることから始めたいと情熱を持って伝える。成功循環モデルが回れば、チームにやる気が戻り、成果が出ることで、上司の視線も変わるでしょう。

 そこで組織変革の秘訣を伝え、仲間を増やす。つまり、“影響の輪”を広げていくのです。このことは組織の成果もさることながら、何より自分自身の成長や喜びに結びつき、信頼できる繫がりが増えていくことを実感できるはずです」

 会社がダメだと愚痴る前に、まずは自分が周囲を巻き込んで動く。小さな一歩が、会社を変える大きな一歩になるはずだ。

1. 結果を出すためには、まず関係性を深める
2. 時間とエネルギーを自分の周囲だけに全力投下
3. “影響の輪”を徐々に広げ、組織全体を変えていく

<取材・文/週刊SPA!編集部>

【斉藤 徹】
hint代表。ループス・コミュニケーションズ代表。ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授。’85年に日本IBM入社後、’91年に独立。30年にわたる自身のビジネス経験に基づき、新たな組織の在り方を提唱。研究者、執筆者としても活躍。近著『だから僕たちは、組織を変えていける』(クロスメディア)はベストセラーに

だから僕たちは、組織を変えていける

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世界の経営学、組織論、リーダー論によって解き明かされる、たったひとりから組織を変えていくための超実践的メソッド

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