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入院中に彼女からの復讐!25歳男性が骨折中のツラかった日々を激白

コラム

彼女が週刊誌を手に取り投げつけてきた

病院

 篠原さんが「そこの雑誌、取って」と、亜里沙さんが買って来た週刊誌を取るよう頼んでも、無視。さらに、ベッドに横たわる篠原さんを見下ろしながら、「足のホネ折ったぐらいで何言ってるの? 自分で取れば?」など冷たい口調で言い放ったのです。

まるで、人が変わったかのようでした。一瞬、夢かと疑ったほどです。悪い冗談かと思ってもう一度お願いしてみたところ、週刊誌を手に取り、軽くではありますが、こちらに投げつけてきたんです。普段はとてもやさしくおとなしい亜里沙が物を投げつけてきたので、パニックになりました」

 我に返って文句を言うと、亜里沙さんは無表情で篠原さんを見下ろしながら、「これがいままで、拓斗が私にしてきたことだよ」と反論されてしまいます。喉が渇いたと言えば、目の前で水のペットボトルを揺らされ、そのまま一気に飲み干されてしまうことも。

冷たい言葉や態度を申し訳ないと反省

 その態度に腹が立つも、思い返してみると、生理痛がひどい亜里沙さんをからかうように、篠原さんがやっていたことだったのです。亜里沙さんの復讐は、篠原さんの足が完治するまで続きました。退院してから心底謝った篠原さんは、自然に涙を流していたのだとか。

「体の一部が正常ではないときのツラさはもちろん、体がツライときに冷たい言葉や態度を取られることがいかに酷なものであるかを実感しました。本当に申し訳ないと反省しましたし、いまでは亜里沙が生理痛に苦しむ日にはごはん作りにもチャレンジしています」

 普段から自分の言動を振り返ることは、あまりないかもしれません。けれど、自分が病気やケガなどで弱っているときに普段の復讐をされるようなことだけは避けたいもの。「自分のしたことは、いつか自分に返ってくる」という言葉を常に意識しつつ、普段の生活を送りたいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/zzz(ズズズ)>

-[ケガ・病気でツラかった話]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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