マッチングアプリ“後発組”でもユーザー数が急増。女性CMOに聞いた独自戦略
コロナで恋愛は外見よりも中身
昨今は恋愛・婚活にまつわる意識や価値観の変化が生じ、最近では「マッチングアプリ疲れ」という言葉も見るようになり、取り巻く環境は以前に比べて、大きな転換期を迎えている。川口氏はサービスを運営するなかで「コロナ禍で孤独感を抱くユーザーが増えている」ことを実感しているそうだ。
「テレワークや1人で過ごす時間が増えたことで、人恋しさを感じ、『誰かと一緒にいたい』『結婚したい』と考える人が顕在化してきたように思います。さらに恋愛観では、外見やスペックといった表面的な部分のほかに、価値観や相性などの中身も見るようになってきているかと。
ひと昔前のラグジュアリーさやブランドのネームバリューが際立っていた時代から、SDGsや地球環境、企業のパーパス(存在意義)など、社会全体が中身を見るようになった流れが、恋愛や婚活にも反映されているように感じています」
マッチングアプリ疲れにも配慮
マッチングアプリ疲れに関しては「“やめどき”が分からないのが原因で疲れてしまうのでは」と述べる。
「一番のサクセスストーリーとしては、恋が結ばれてお付き合いすることですが、マッチングアプリに振り回されてもいけないと思っています。withには『休憩モード』があり、一時中断したいときはそのモードにすることで、自分の情報が異性に表示されなくなり、いいねもメッセージも受け取れない状態になります。
ただ、データや記録は残っていて、いつでも再開することができるので、せっかくなら異性との診断結果を共有しながら会話のきっかけにしていただくのがおすすめです」
そのほか、withの安心・安全面に関してはホットラインやカスタマーサポートも設け、ユーザーに使いやすい環境を整えているという。マッチングアプリ市場の活況が続き、各サービスとの競争はさらに熾烈さを増してくることだろう。