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コロナで「イライラする人」が知るべき理性の働かせ方。コツは6秒と3重丸

学び

知らず知らずにご機嫌になれる習慣とは?

 6秒待ってある程度落ち着いたら、3重丸をイメージします。真ん中の丸が「許せるゾーン」で、自分が理想的だと思えるゾーンです。それより外側の丸が「まぁ許せるゾーン」、理想的ではないけれども許容範囲です。一番外にある丸が「許せないゾーン」で、怒っている時は、ここに入っています

図

図版は『自分をサクサク動かすセルフマネジメント』(総合科学出版)より

 3重丸でやることは3つ。まず1つ目は「まぁ許せるゾーン」を拡げることです。それほど重要でないことは「そういう人もいる」「そういうこともある」と思うことで、ムダにイライラしなくなります。6秒待ったら、本当に許せないことかどうか確認してください。

 2つ目は「まぁ許せるゾーン」をある程度拡げたら固定させることです。そのときの気分や相手によって基準を変えないようにしましょう。これは自分が怒られる立場で考えると分かりやすいと思います。もし、同じことをしても、気分で怒ったり怒らなかったりする人は面倒だし、気に入った相手とそうでない相手で態度を変える人がいたら、納得いかないでしょう。

 そして、3つ目はまわりの人にこれらのゾーンの基準を伝え、仕事や大切なことはすり合わせておくことです。

「普通、当たり前」は人によって違う

 人によって、この3つのゾーンは異なるので、言葉を厳格にしたい人なら「早めに」「きちんと」などの曖昧表現ではなく、数字や客観的な状態で決めておけばトラブルが避けられます

 また、自分がどんなことで怒りやすいのか傾向が分かれば対策がとれます。たとえば、待たされるとイライラしやすいのであれば、待たされる場所にはできるかぎり行かないことです。予約を受け付けていない人気の飲食店に行くと「いつまで待たせるんだよ。食べたやつはさっさと帰れ。スタッフは早く片付けろ」とイライラしてきて、険悪な雰囲気になることが予想されるためです。

 イラっとしたら落ち着くまで待つ。重要でないことで怒って時間をムダにしない。また、八つ当たりかどうか自分に尋ね、八つ当たりは何のメリットもないと言い聞かせる。さらに、「普通、当たり前」は人によって違い、相手が別に自分を否定しているわけではないと認識する。相手に伝えたほうが良いことがあれば、なるべく冷静に伝える。以上を試してみてください。

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