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年収1000万円超えを目指す転職のポイント。「日本版FIRE」実現にも知っておきたい

コラム

転職の作法は「堂々と、コッソリ」

超戦略的転職論

 転職活動はまず「コッソリ」やることが大切です。同僚にも話すべきではありません(同僚も、あなたが転職活動中であることを知らされたら対応に困ります)。SNSで面接先の近くのランチの写真をアップするような愚も犯してはいけません。

 しかし「堂々」とやってください。悪びれる必要はありません。能力があるはずのあなたに、適切なギャラを提示できない今の会社が悪いのです。有給を取得して面接に行くのも、病気だと堂々とウソをつけばいいでしょう。そうでもしないと有給をくれない会社が悪いのですから気にする必要はありません。

 そして、内定を取ってから退職届を提出します。ここでも「迷惑をかけるのだから、まず辞めて、そこから転職活動」なんて考える必要はまったくありません。むしろ無職になってから次を探すと、うまく見つからないとき苦労します

勇気をもって次のステップへ

 雇用保険の残りの給付日数を意識しながら微妙な条件の内定に返事をするほどもったいないことはありません。また、自己都合退職では2カ月と1週間しないと給付開始になりませんので、その分お金も消えていきます。

 今の会社で働きつつも、年収が大幅アップする良縁が見つかったら勇気を持って踏み出してみることをおすすめします。おそらく慰留はされるでしょうが、新しい会社がくれる年収や肩書きを今のあなたにくれない会社に、申し訳ないと思う必要もありません。

 大きく夢を描いたFIREに向けてがんばるのなら、感傷的にならず、新しいチャレンジに踏み出してみましょう。

<TEXT/ファイナンシャルプランナー 山﨑俊輔>

1972年生まれ。フィナンシャル・ウィズダム代表。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。確定拠出年金を中心とした企業年金制度と投資教育が専門。1995年中央大学法学部法律学科卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。著書『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』など

普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門

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