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キリン、サントリー…大手のクラフトビールの実力は?おすすめをソムリエが提案

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2)GRAND KIRIN IPA:苦味をおさえたすっきり系

GRAND KIRIN IPA

GRAND KIRIN IPA

 2012年から発売しているGRAND KIRINシリーズ。IPAのほか、ホワイトエールもリリースしている。

「GRAND KIRIN IPA」(オープン価格)は、IPAにしては苦味はややひかえめで、ガツンとくるインパクトは感じられない。本来IPAはホップや麦芽が多く入っているため、香りや苦味が強く、飲む人を選ぶが、このビールはIPAの入門向きと言える。

 香りはフルーティで親しみやすいので「IPAに興味があるけどどんなビールか試してみたい」と思う人におすすめだ。逆にIPAらしいしっかりしたインパクトのある味わいを好む人にとっては物足りなく感じるかもしれない。

 ただ、ケイジャンチキン、ヤンニョムチキンのような味つけのしっかりした肉料理と合わせても負けない味わいはあるので、週末の食卓にもぴったりのビールだろう

【テイスティングチャート】
ボディ:弱◯◯◯●◯強
苦味:弱◯◯●◯◯強
香り:弱◯◯◯◯●強
コク:弱◯◯◯●◯強
キレ:弱◯●◯◯◯強

3)SORACHI 1984:鍋料理にあわせてゆっくり楽しみたい

伝説のホップ SORACHI 184

伝説のホップ SORACHI 184

伝説のホップ SORACHI 1984」(オープン価格)は、サッポロビールが1984年に開発した「ソラチエース」を100%使用したゴールデンエール。産地はアメリカ産をベースに一部上富良野産のソラチエースを一部使用している。

 ソラチエースは香りと苦味が強いアロマホップで、開発当初は日本より先にクラフトビールブームがはじまったアメリカで認められたホップだ。グラスに移すと透き通ったゴールドの色調だが、一般的なピルスナービールよりもやや色合いは濃い。

 ゴールデンエールらしいキリッとした飲み口で非常に飲みやすい。オレンジピールのような爽やかな香りがふわっと鼻に抜ける。ピルスナーでは物足りず、しっかりとした味わいのエールを楽しみたい人におすすめだ。また、ゴールデンエールは冷やしてもおいしいが、温度が上がっても香りや味わいに変化が出ておいしいので、鍋をつつきながらゆっくりといただくのがおすすめ

【テイスティングチャート】
ボディ:弱◯◯●◯◯強
苦味:弱◯●◯◯◯強
香り:弱◯◯◯●◯強
コク:弱◯◯●◯◯強
キレ:弱◯◯◯●◯強

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