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やたら干渉してくる女性上司の謎…LINEで「彼女はいるの?」って余計なお世話

コラム

同期への愚痴から先輩が出てくることに…

 上司のWさんからの過干渉なLINEが続き、次第に1人では抱えきれなくなってしまった原田さんは、同期入社で同じ部署に配属されたSさんとランチをしている際に、ポロッと愚痴をこぼしてしまいました

「僕が一人暮らしだと知ったときから『ご飯を作りに行ってあげる』と言われるようになって、ついにどうすればいいのかわからなくなってしまったんです。それで悩みすぎてついSくんにそれを話してしまったんですが、それを聞いたSくんがとても心配してくれて、真剣に話を聞いてくれたんです」

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 誰にでも優しいWさんですが、Sさんに対してそこまで干渉してくることはないようで、その時点でSさんは「おかしい」と感じたようでした。そこで、Wさんと仲が良く、Sさんに仕事の指導をしているKさんという男性の先輩に相談してみると言ってくれたのです

「その後の関係が悪くなったら…という不安も少しありましたが、何よりも最初に感じたのは安堵でした。Kさんという味方というか、助けてくれる存在がいるんだと思えただけでも気が楽になりましたし、この会社には良い人しかいないなと感じたのもこのときでした」

「高校生の弟に似ていて…」上司の反省

 そして翌日いつものように仕事をしていると、Kさんから声をかけられ、少し話をすることに。KさんにWさんからのLINEを見せると、渋い顔をして「変な苦労かけてごめんね」と言ってくれました。そして、すぐにWさんに注意しておくと約束してくれたのです。

 そしてその日、家で夕食を食べている原田さんのもとにWさんからLINEが届いたのです。その内容は、これまでのLINEに大反省しているというものでした

「Wさんは、今高校生の弟さんに似ているという理由でつい心配してしまったそうなんです。だからご飯とか生活の心配をしていたんですね。でも部下にするべき質問やLINEの頻度ではなかったと何度も謝ってくれました」

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 それを見た原田さんは、家族思いの優しい上司だっただけなんだと思い笑ってしまったそう。そして、それ以降、過干渉なLINEはなくなり、Wさんはとても優しい最高の上司になってくれました

「もしかしたらもっと早く僕から伝えていたら良かったのかもしれませんが、入社1年にも満たない新人が意見するのは、どんなに優しい上司だとしても難しいですよね。だからこそ、僕の話をきちんと聞いてくれたSくんやKさんの存在がとてもありがたかったです。そして、そういう人たちを大切にしていきたいなと思った出来事でもありました」

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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