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難病を克服した31歳・元巨人プロ野球選手が決めた「3度目の新天地」

学び

難病から回復するも「イップス」が…

柴田章吾さん

イップスで思うように投げられなくなった時期もあったそうだ

 高校を卒業した後、柴田さんは明治大学に進学。病状が落ち着き、本格的な練習に取り組めるようになった柴田さんは、「野球が上手くなり続ける日々」への希望を膨らませていた。

 しかし、順風満帆に進むはずだった柴田さんの野球人生に新たな試練が訪れる。精神面や心理面などのさまざまな要素が原因となり、思い通りの動作ができなくなる「イップス」を発症。再び野球ができない日々を過ごすことになる。

「大学2年生だった時のある日、ボールを投げると地面に叩きつけてしまったり、思うように投げられないようになりました。プロ野球に進みたいと大学野球に取り組んできました。が、3軍に落とされ、チームメートや後輩から『可哀想』な視線を感じたこともありました。思うように動かない身体をどうコントロールできるか、元通りにはならないまでも、反復動作を繰り返しながら、1軍復帰を果たすことができました」

引退後は球団職員に転身

 2011年にジャイアンツに育成ドラフト3位として入団した柴田さん。「病気のせいではなく、純粋に実力不足だった」という3年間の挑戦を終えると、球団職員としてのセカンドキャリアをスタートさせます。

「25歳で野球をやめ、これから何をしたいか見つけたかった」という柴田さんは、引退後の半年間で100人のビジネスマンに会い、セカンドキャリアについて真剣に向き合い、考えたという。

「最初は広告代理店、商社に興味があり、2つの業種に絞っていましたが、50人くらいにお会いした頃、訪問したOBの方から『他の仕事の話も知ったほうがいい』と言われ、そこから視野を広げ、別の業種の方にもお話をお伺いするようにしました」

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