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会社員を3年で挫折した「元イジメられっ子社長」が起業以来、増収増益できた訳

ビジネス

大手アパレルに営業職として入社

「当時はファッション雑誌『smart』や、藤原ヒロシさん・高橋盾さんに代表される“裏原ファッション”が流行っていて、さらにそれに付随してVJ(ビデオジョッキー)などのカルチャーが生まれてきました。

 これまで出合ったことのない、かっこいい映像やグラフィックに自然と興味を持つようになりました。また、そういったファッションやカルチャーに興味を持つことで、自分の軸となるポリシーが定まった気がしますね

 カルチャーやファッションに影響されて、絵を描くことは苦手だが、「イラストレーター」や「フォトショップ」などのデジタルツールでデザインのマネごとするなどし、創作活動に興味を抱くようになった。

「大学卒業後は、オンワード樫山に営業職として入社しました。ファッションは好きでしたので、大手企業で働く事で色々な経験を積めると思ったからです」

社会人として挫折。3年で退職

 しかし、待ち受けていたのは社会人としての洗礼だった。スペックの高すぎる上司の元で働くにつれ、自分の能力の低さに気づき、同時に会社で出世していくための処世術の欠如を悟ったという。

「ここでは言えない苦悩や挫折もたくさんありました(笑)。夢半ばで、大手企業のサラリーマンとしてずっと働くのは無理だと感じ、3年で退職しました。その後は興味のあったクリエイターになるため、デジタルハリウッドに通って3DCGを勉強しましたが、センスが絶望的になく、入学してすぐにクリエイターとして仕事をすることが厳しいと痛感しました。

 クリエイターとしての才能は皆無でしたが、なんとかクリエイティブな仕事に関われないかと思い、イベント主催などを通して『プロデューサー』という新たな道の可能性が自分にはあるのでは。そう考えるようになりました」

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