徳利(とっくり)の底の部分の名前、知ってる?
知っているようで意外と知らない「ものの名前」。
普段何気なく目にしているものでも、ずっと誤解して使っていたり、すぐに名前が浮かんでこなかったりした経験、誰でも一度はあるはずです。
どんなものにも名称があり、「なぜそう呼ばれるようになったか」というおもしろい歴史が隠れています。
もし知っていれば、仕事相手との会話のネタになったり、上司に博識ぶりを関心されたりと役に立つこと間違いなし!
Q.徳利の「底の部分」の名前は?
日本人なら誰でも目にしたことのある「徳利」。各部位の名前まで知っている人は少ないのでは?
A.「畳付(たたみつき)」
昔から酒を盃につぐ道具として使われる徳利ですが、昔は酢や醤油、油なども入れていたとか。
語源は諸説あり、朝鮮の酒壺である「トックール」がなまったものという説や、酒を注ぐときに口から「トクトク」という音を立てるからという説があります。
底の部分は、畳に直に接することから「畳付(たたみつき)」、または「盆付」といいます。
器物の口縁を外側へ折り曲げる手法のことを「捻り返し」。茶入、花入、花壺など、さまざまな陶器の口造りに見られる構造です。
また、ろくろから器物を糸で切り離す際に底にできる渦巻き状の痕を「糸切」といいます。右回りのろくろを使う日本では渦の中心が右に寄り、左回りの中国では左に寄ります。
<TEXT/bizSPA!取材班>
引用元:『クイズで覚えるものの名前』(北橋隆史、扶桑社文庫)より