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新入社員が会議で「座るとNGな席」は?デスクがコの字だと…

学び

席次マナーは原則であり、絶対ではない!

 席次のマナーは大変奥が深く、絶対にこの場所でなければならないというものではありません。究極のマナーの本質からいえば、最上位の人が「この席がいい」とおっしゃる席が上座となるわけです。

 とはいえ、一定の席次のルールがあることで、その場がスムーズに進行することは否めません。マナーはその場をスムーズに進めるためのものでもあるのですから、一般的にいわれている席次のルールを知っていることは大切なことです。基本を知った上で、シチュエーションや部屋のレイアウト、人間関係などによって、その都度原則に変化が生じても良い、という柔軟な考え方も大切なことです。

 例えば、窓からの眺望が素晴らしい部屋でお客様や目上の人とお会いするとき、本来の上座である奥の席が窓を背にして座る場合、その場での上座は景色の眺めがもっとも良い席になります。その人の好みにもよりますが、高級な絵画などがある場合も同様と考えます。

 つまり、本来の上座と下座が逆転する場合もあるということですね。要するに席次は臨機応変な対応力が問われるビジネスマナー。基本知識と同時に、常に相手にとって心地良い席はどこかと考える習慣をつけることで、知らぬ間に周囲と一歩差がついてビジネスパーソンになっていることでしょう。

<TEXT/西出ひろ子>

マナーコンサルタント・美道家。ヒロコマナーグループ代表。これまで企業研修やコンサルティングなどで10万人以上にマナー指導をおこない、お客様満足度NO.1タイトルを取得させるなどの人財育成分野での結果を成果を出す。マナー評論家としてテレビ番組などのメディアへの出演も多数。国内外で90冊以上の著書・書籍監修を手がけているマナー界のカリスマ

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