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忘年会の予約を忘れた…若手の失敗に先輩がとった行動は?

学び

 今年も「今週は週に3回も取引先との忘年会があるよ」という声が聞こえる季節がやってきました。「幹事デビュー」する若手社員が多いこの時期に、先輩社員が気を付けないといけないのは「幹事の引き継ぎ」です。

ビジネス 会議

※画像はイメージです(以下同じ)

 

 新幹事に忘年会の段取りを任せきりにしたばかりに、トラブルが発生し、憂鬱な気分で年の瀬を過ごす羽目になった前年の幹事は意外とたくさんいるようです。

入社2年目の若手を忘年会の幹事に

 大庭公博さん(仮名・27歳)は社員20人程度のWEB制作会社の営業職です。新卒で入社してから数年間、忘年会の幹事を任されていましたが、その年は入社2年目の後輩社員が仕切ることに決まったといいます。

「正直、後任が決まって本当に嬉しかったですね。忘年会を参加者として楽しめることはもちろん、12月のWEB業界はホームページなどの『年内納品』の締め切りと戦う繁忙期なので、業務に集中できると喜んでいました」

 忘年会幹事の後任のAさんは、WEBサイトを構築する「コーダー」という技術職で、大庭さんが獲得した案件の制作を担当することもあったといいます。

「若いですが確実性の高い仕事をしてくれるので、ミスも少なく、部署は違いましたが個人的に信頼は厚かった人でした。だからこそ、『幹事を頼んだ』とお願いするだけで上手に手配してくれると思っていたのが私の大きな間違いでした」

宴会場を予約していない!発覚は1週間前

忘年会

 11月の前半に幹事を任せることを告げてから約1か月が過ぎて、大量の案件に目途が立った頃、大庭さんはAさんから忘年会の店について何も連絡がなかったことに気が付きました。

 そこで大庭さんがAさんに「お店の場所を社内メールで回してね」と言うと、Aさんは当たり前のように「分かりました。これから探して候補を挙げますね」と返したそうです。

「完全に虚を突かれましたね。その時は忘年会の開催日までもう1週間を切っていました。また、スタートは年末前の最後の平日である『仕事納め』の午後7時30分という最も混雑する時間帯。全社員分の席を確保できるお店があるとは思えませんでした」

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