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洋画の吹き替えや宣伝に芸人が起用される謎。「MIB」にも賛否の声が

起用した理由によって納得度が違う

 ただ、今回の『メン・イン・ブラック:インターナショナル』がここまで炎上してしまったのは、なぜなのだろうか?

「私見ですが、今回の『MIB』の件がここまで話題に挙がってしまった部分については、親和性がない芸人たちを多数起用したことについて、配給・権利元の説明があまりに不十分なのではと思ってしまいました」

 あくまで、キャスティングに至った経緯、理由を説明することが大事だという。「起用した理由がきちんとしていれば、芸人だったとしても、ファンの方々にも納得していただける部分もあるかと思います」と、A氏は語った。

『サウスパーク』『アベンジャーズ』も炎上

アベンジャーズ

『アベンジャーズ』 DVD+ブルーレイセット [Blu-ray] 販売元: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

 しかし、これまでにも洋画とお笑い芸人の起用を巡っては何度も炎上・トラブルに発展した事例がある。

 日本では2000年に公開され、アメリカのケーブルテレビで放送されている人気アニメの劇場版『サウスパーク/無修正映画版』では、これまでの日本語吹き替え版で起用されていた声優、キャストに変わり、TKOやアメリカザリガニなどの松竹芸能の芸人が多数起用された。

 彼らは当然のように関西弁で吹き替えを行ったため、スクリーンには、アメリカ映画にもかかわらず、まるで舞台が大阪であるかのように関西弁が飛び交ったことは想像に難くない。これを見たテレビシリーズのファンからは猛烈に非難が寄せられたという。

 現在、世界の歴代興行収入記録を塗り替える勢いで大ヒットしている『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』。「アベンジャーズ」実写映画シリーズの第4作だが、その第1作目となる『アベンジャーズ』でも、芸能人の起用法を巡って、ファンが不買運動を起こす事態に至っている。

『アベンジャーズ』は『アイアンマン2』『マイティソー』『ハルク』『キャプテンアメリカ』など一連のマーベル作品のキャラクターが集大成的登場するクロスオーバー作品だが、それぞれの日本語吹き替え版では、ブラック・ウィドウ役を佐古真弓、ニック・フューリーを手塚秀彰、ホークアイを阪口周平などが演じていた。

 しかし、彼らが一同に集う『アベンジャーズ』では、ブラック・ウィドウ役を米倉涼子、ニック・フューリー役を竹中直人、そしてホークアイ役に雨上がり決死隊の宮迫博之が起用されるなど、いわゆる“芸能人声優”にすり替えられたのだ。

 特に手塚氏の降板に対しては、ファンの怒りが爆発し、「元の声優に戻してほしい」と訴えるブログが複数開設されたり、3000人を超える署名が集まったという。とはいえ、訴えは聞き届けられず、本作のDVDソフトが発売される際には、権利元のウォルト・ディズニー・ジャパンに対する抗議・不買運動まで起こった。

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