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派遣先のコールセンターで「無理やり解雇」30歳女性の受難

キャリア

「あなたの仕事はもうない」辞めさせ行為

 週末は疲労がたまって、ぐったりとしてしまうことが続いた恵梨香さん。本業のジュエリーにも悪影響が出てきたため、ついに「他の仕事が決まったらブラック企業を辞める」という決意をします。

「社長や副社長が不在の土曜日に仕事していると、またもやマサミさんが怒鳴ってきたので、ついに私が言い返してしまったんのです。これまでの仕事の不満や、『関係ない部署だから口出ししないで』とも。マサミさんは憤慨していました。

 そして、私は翌日、社長に相談して、マサミさんの勤務態度について調べてほしいと頼んだのです。でも、出社したらとんでもないことが起こったんです」

 結論から言えば、会社は“週3日勤務”の恵梨香さんではなく、明らかに問題があるものの“週6日勤務”してくれるマサミさんを選んだのです。しかも社長自らは恵梨香さんに「あなたの仕事はもうない」と辞めるように催促したのです。

「心の中で自分から辞めてやる!」と決心

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「ショックでした。でも冷静になって『解雇は1か月前に言い渡されることになっています。派遣会社と相談します』と筋道を立てたら『派遣会社に僕が言えば、きみは即刻クビだ』と社長が脅してきます。泣きそうになりましたが、『私はテレアポで結果を出しました。少し待ってください』と延命をお願いしたのです」

 社長は翌週さらに仕事時間を値切ってきたそうです。また恵梨香さんを陥れる手段として、「ロッカーをうろうろしてさぼっている」と、いいがかりをつけてきたのです。

「誤解を解いてその場を収めましたが、心の中で自分から辞めてやる! と決意しました。帰り際に副社長が『あなたの良さを発揮させられなかった』と謝罪してくれたのがせめての救い」(恵梨香さん)だったそうです。

 その日の夜に、転職サイトからスカウトメールをもらった恵梨香さんは、派遣会社を通じて辞めると宣告。ねぎらいの言葉もない派遣会社に「ここもブラックだったかも」と恵梨香さんはぼやいてます。

特集・Around30解雇のリアル Vol.11 ―

<TEXT/夏目かをる イラスト/デザイア恵利>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。Twitterは@kaworummoonrive

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