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【なぜコロナ禍に新千歳ー那覇?】日本一のトンデモ長距離路線を飛ばすピーチアビエーションの戦略とは

コラム

ビジネス客は少なくても搭乗率は88%の機内

ピーチアビエーション搭乗時の機窓

ピーチアビエーション搭乗時の機窓

筆者は1年以上前になりますが、2022年3月中旬に新千歳から那覇行きの便に搭乗しました。当時のフライトは180人乗りの機内に9割近い搭乗率がありました。

Wi-Fiは未装備ですが機内デジタルサービスがあり、ドラマやアニメなどの動画を見ることができます。陸地が見える中国地方と九州を通過する時にはフライトマップと照らし合わせて眺めることができます。本州を縦断し一気に南下する飛行ルートが新鮮で飛行時間は早く過ぎていきました。

客室乗務員に話を聞くことができました。「この路線は、私たち沖縄を拠点とする客室乗務員が担当しており、週に1回はこの路線を乗務します。飛行時間が長いことからゆったりとサービスができてお客様とコミュニケーションをとることができる路線です。色々な客層の方々がいらっしゃる中で、小売業のビジネスマンや個展を開く芸術家の方など機内で何度かお会いした固定客の方々もいらっしゃいます。」

ピーチアビエーションの客室乗務員

ピーチアビエーションの客室乗務員

これら搭乗者のインタビューからは、インバウンドを迎える前から日本人の移動に使われているということがわかります。手の届く運賃であれば、利用者は必ず存在することがわかる路線でした。遠くて会いづらい人たちを結びつけている重要な役目を果たしています。

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