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なぜ「自分は不幸だ…」と思い込むのか?“ログインボーナス感覚”に解決のコツが

暮らし

幸せを感じたことを書き留めてみると…

 しかし人間は、神様に他の動物とは違う者としてつくられています。その違いの1つは本能を制御して生きることができるということです。人間の脳が、たとえ本能として不幸を数えるようにできていても、人間はその本能を制御して、つまりこの場合は不幸を数えることを制御して、幸せを数えながら生きることができるということです

 僕は色々な方に日記を書くことをお勧めしています。日記と言っても必ずしもわざわざ日記帳を買ってこなくても構いません。そこらへんのノートでもいいですし、スマホのメモ帳だっていいです。SNSを日記がわりにするのだってOKです。そしてその日記に、その日幸せだったことを書き留めておきます。

 大きなことでももちろん良いですが、どんな小さなことでも良いです。鼻をかんだティッシュをゴミ箱に投げたら綺麗に入った!とかでもいいです。とにかくその日少しでも幸せを感じたことを書き留めてみてください

幸せも毎日受け取らないといけない

人生の岐路に立つ

 それを続けておくと、後で心の調子が悪い時にそれを見返して、「あー、僕はこんなことに幸せを感じるんだったな!」と思い出すことができます。そして何より、読み返すときはもちろん、書いている時にも、自分が毎日どれだけの幸せを受け取りながら生きているかを実感することができるはずです。

 出エジプトの旅の中で、神様は人々に毎日マナと呼ばれる食べ物を空から与えました。それは毎日、その日の分だけを受け取らねばならず、明日の分を今日受け取ることも、昨日の分を今日受け取ることもダメでした。幸せもこれと同じです。

 毎日の食事をきちんと摂るように、毎日の幸せも毎日受け取らなくてはいけません。昨日の分を今日受け取ることもできなければ、今日の分を明日受け取ることもできません。ネットゲームのログインボーナスのように、毎日コツコツと受け取り続けることが必要なんです

<TEXT/上馬キリスト教会ツイッター部 MARO>

1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。10万人以上のフォロワーを持つツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」のほうでもある。著書に『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある

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