「ご飯だけを1升食べる」トレーニング

パッと見では分かりにくいが、これは餃子の山である

──好きで食べていた時期から、競うようになるわけですね。ステージが変わってから苦労はありましたか？

ゆうか：それまでは、好きなものを食べていましたが、競技だとずっと同じものを食べないといけないんですよね。それに、大会だと45分くらいの制限時間があるので、早さも求められます。私はあまり早食いが得意ではないので大変でした。お腹がいっぱいになるよりもアゴが疲れるほうが早かったですね。

──どんなトレーニングで克服したんですか？

ゆうか：同じものを延々と食べ続けられるように、おかずはほとんど食べずにご飯だけを1升食べるトレーニングをしました。

臓器を移動させられる領域に

トレーニングによって才能がさらに開花したのかもしれない

──フードファイターは、トレーニングで胃を大きくするといった話も聞いたことがありますが。

ゆうか：私もやりましたよ。45分間で一気にたくさん食べても吐かないように、お腹を準備するんです。大会の数日前にたくさん食べて胃を大きくしておくのがひとつ。それから、これはトレーニングの成果かはわからないんですが、体の中で臓器が移動するようになりました。

──臓器が移動？

ゆうか：お腹や横腹を手で押して、胃以外の臓器を他の場所に移動させて胃が使えるスペースを広くしてあげます。それをやって大食いすると、お腹だけじゃなくて背中まで膨らんでくるんですよ。