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コロナ禍の百貨店跡再生、カギはデパートに?激動の「小売業界2022」を振り返る

ビジネス

周辺エリアでも大型再開発が始動

 マルエイガレリアの周辺では中日ビル(建設中)、名古屋栄三越(計画中)など複数のエリアで超高層ビルを核とする大型再開発が始動しており、名古屋の顔であるサカエは大きく生まれ変わることとなる。本格的な再開発が完成したあとには、丸栄はどういった業態で帰ってくることになるのであろうか。

小売業界

マルエイガレリア(手前)と、近く再開発が行われる可能性がある「メルサ本店・スカイル」(左奥)。「再々開発」が完成した際には、丸栄はどういった業態になっているのだろう

 名古屋近郊に生まれた2つの「デパートによる小型店」。2つの業態は大きく違えども、いずれも百貨店運営企業のノウハウを活かした、コロナ後を見据えた新たな動きであるといえる。

 コロナ禍で業績不振に陥る百貨店が少なくない昨今。今後も閉店した百貨店跡の一部に、さまざまなかたちによる「百貨店運営による小型店」が出店し、新たな顧客開拓に繋げるという例がみられるかも知れない。

<文・撮影/都市商業研究所 若杉優貴>

若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitter:@toshouken

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