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「言われたことをきっちり、コツコツやる人」が評価されない当然の理由

学び

「評価されやすい行動」「そうでない行動」

 ぼくたちが今やっている「仕事」は、高校生のような「カチッとした共通目標があり、コツコツこなしていけばよいもの」なのか、大学生のような「自ら成功を定義し、それに応じたアクションを起こし、結果を振り返るサイクルを繰り返すべきもの」なのか、どちらでしょうか。

 ぼくは、仕事の場合は「前者のように見えつつ、本質的には後者」というちょっと複雑なものだと考えています。そして、その理解度合いが「評価されやすい行動」「そうでない行動」をも定義するのです。

 みなさんがどのような仕事をしているにせよ、大学時代のように「どんなことを達成するか、まず自分で決めてね~」と丸投げされることはほとんどないはずです。売上目標、リード獲得数、コンバージョンレート、集客数、リーチ数、いわゆるKPIはなんらかの形で設定されているのではないでしょうか。

目標を考えたうえで「コツコツ」に落とし込む

仕事

 基本的に、会社は利益を出さねば安定的に運営し続けることはできないので、売上の向上、もしくはコストの削減の2つが大きなレバーとなっており、それをさまざまなやり方・考え方で分解し、みなさんのKPIとして落ちてきているわけです

 一見すると「高校時代のような、明確な目標があり、コツコツと、それをこなすという行動をすれば評価されそう」に思いますよね。実際、ぼくも社会人になった当初は「よし、一生懸命頑張るぞ! で、何をすればいいんだっけ?」という受け身モード全開だったような気がします。

 残念ながらそのような態度で何とかなるような環境ではなく、かつ大学時代のように「上手くいかなければダラダラすればいい」というワケにもいかず、非常に苦しみました。

 コンサルタント職なので「お客さまの課題解決、およびそれによる業績向上」が目的だったのですが、そもそもの根本的な課題は何なのか、それを解決する打ち手は何なのか、自分はその中でどんなアクションを取るべきなのか……。そういうことを考えたうえで「コツコツ」に落とし込む必要性を理解できていなかったのです。

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