ジブリパーク、11月1日オープン。事業費340億円だが経済効果はいかに
2022年11月1日にオープンするジブリパーク。場所は名古屋駅から電車で30分ほどの「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」。
ジブリパークは、ジブリ作品の展示などを行う「ジブリの大倉庫」や、映画『耳をすませば』のアンティークショップ「地球屋」を再現した建物などを新設。愛知県知事の大村秀章氏は「ジブリの世界観を再現する唯一無二の公園を造り、後世に引き継がれるものにしたい」と期待をかけています。
本記事では、愛知県が公開している「ジブリパーク関連資料」をもとに、ジブリパークの事業内容について解説します。
新たに開発するのは総敷地面積の4%
ジブリパークを運営するのは、スタジオジブリと中日新聞社が共同出資する株式会社ジブリパーク。2019年11月に設立されました。代表は中日新聞社社長の大島宇一郎氏で、中日ドラゴンズやナゴヤドームの代表も務めています。
スタジオジブリはジブリパークの企画や監修を行います。中日新聞社は2015年に開催された「第32回全国都市緑化愛知フェア」の「ジブリの大博覧会」「思い出のマーニー×種田陽平展」の主催をしており、その実績が評価されました。
ジブリパークの構想は2017年5月に立ち上がっており、すでにスタジオジブリとの合意を取り付けていました。その年の11月に愛知県は「ジブリパーク構想推進室」を設置しています。
整備面積は7.1haで、モリコロパーク全体の3.7%。2019年3月に埼玉県飯能市に誕生したムーミンバレーパークの広さが7.3ha(総敷地面積は25.7ha)。今回新たに整備されるジブリパークは、ムーミンバレーパークとほぼ同じ広さになります。
2022年にオープンするのは3エリア
開発するエリアは大きく5つに分かれています。ジブリパークの象徴となる「青春の丘」、ジブリ作品を展示する「ジブリの大倉庫」、サツキとメイの家がある「どんどこ森」、タタラ場の体験学習ができる「もののけの里」、レストラン棟の「魔女の谷」です。
2022年11月1日にオープンするのは、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこの森」の3エリア。残り2エリアは1年後の開業を予定。