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睡眠薬って本当は危ない?メンタルを整える“眠りのコツ”を精神科医に聞く

暮らし

「落ち込んで当たり前」と考える

屋外で笑顔 若い男女

 多くの患者さんと対峙してきた木村氏。豊富な臨床経験から見えてきた「メンタルが落ちない心の持ちよう」があるという。

「失恋や失業など、メンタルが弱る出来事に直面した時には、まず『落ち込んで当たり前』と考えたほうが良いです。最近は、なんでもプラスに捉えようとするポジティブシンキングが流行っていますよね。しかし、何でもかんでもポジティブに考えることに賛成ではありません。自分の気持ちに嘘をついてしまえば、さらに辛くなってしまうと思います」

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 いったんメンタルが落ちてしまうと、周囲のテンポと合わなくなる。何事もなかったかのように過ごすのは大変かもしれまいが、目を背けずに正面からきちんと受け止めることが大事なようだ。そうすることで次のステップに進むことができる。

 木村氏は、「精神科やメンタルクリニックに通院する際のハードルも下がってほしい」とも話していた。ストレスの多い現代だからこそ、1人で抱え込まずに頼れるものは頼ったほうが生きやすくなりそうだ。

<取材・文/Mr.tsubaking 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【木村好珠】
精神科医、スポーツメンタルアドバイザー、産業医、健康スポーツ医。東邦大学医学部卒。医学生時代に準ミス日本に輝いたことをきっかけに芸能活動を行い、タレント業と平行しながら2014年に医師免許を取得した。慶応義塾大学病院にて研修後、精神神経科に進み、現在は精神科医としてクリニックで勤務をしながら、産業医としてもたくさんの企業の健康づくりに携わっている
Twitter:@konomikimura
Instagram:konomikimura

Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も
Twitter:@Mr_tsubaking

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