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コロナで増える「少人数ウエディング」。メリットは費用が少ない以外にも

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費用がかからない披露宴の演出も

夫婦 お金の話

 また、例えばお酒好きの方が多い場合には、普段は飲めない高価なワインやシャンパンをみんなで飲むドリンク重視のスタイルもおすすめです。例えばロマネ・コンティなどの1本40万円以上するワインを飲んだら、「一生飲めないかと思っていたから、飲めて感動した。本当に美味しかったよね」とずっと語り継がれる思い出になるでしょう。

 少人数だから可能なおもてなしとしては、ゲスト一人ひとりの「テーブル装花」を各自変える方法もあります。それぞれの誕生花にしたり、全員異なるアレンジにしたりすることで、特別感を演出できます。他には引き出物を1つずつ選び、全員違うものにしたカップルもいらっしゃいました。

 そして費用がかからないものでは、招待客一人ひとりに手紙を書くという方法もあります。大人数だと小さなメッセージカードが一般的ですが、少人数ウエディングのゲストはご両親や親族、親しい友人が中心。気持ちを込めて1通、1通書くことで思いを伝えることができます。こういったことも「丁寧」ということだと思うのです。

披露宴の話題が「世間話」でいいのか?

 ただ、少人数ウエディングを成功させる上で最も大切なことは、どんな演出をするかではありません。考えたいのは「会話」「時間の使い方」です

 ゲストのスピーチや余興が少ない少人数ウエディングでは、食事の時間、そして会話の時間が長くなります。きちんと考えていないと、一生に一度のウエディングが円安や最近の気候などの世間話をして終わってしまい、それこそ「身内の食事会」になってしまいます。

 少人数ウエディングを選んだのなら、新郎新婦が親御さんに感謝の気持ちを伝えたり、お父様、お母様が子ども時代の思い出話を披露したり、この日にしかできない会話をするべきでしょう。そのためには、うまく話を引き出し、流れを作れる司会者や進行役の存在が不可欠となります。誰が何を伝えたいのかをウエディングプランナーに伝え、一緒に流れを考えておくのもいいでしょう。

 また、そうした会話をスムーズにするために、例えばBGMを活用するのもひとつです。本来、披露宴のBGMに失恋ソングや別れを歌った曲をかけるのはNGですが、それが家族の思い出の曲なら会話のきっかけにするのもありでしょう。お父さんが大好きな演歌を歌うことで、相手のご家族にそのキャラクターを知ってもらうこともできます。

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